2018年11月03日 07:02 リアルサウンド
FPS界にも大きな影響を与えた「バトロワ」というルール。今回は、そのバトロワの中でも多くのユーザーを抱える、PUBGのPC版のアップデート情報をお伝えしよう。
(関連:【PUBG】PC版に待望のトレーニングモード&新武器実装! その有用性を徹底検証)
新武器「Skorpion」
新たに「Skorpion」が追加された。Skorpionはハンドガン枠に装備できるサブマシンガンだ。チェコスロバキア製のVz61というサブマシンガンがモデルとなっており、独特な形状のストック(肩当て)がサソリに似ていることからサソリを意味する「Scorpion」という愛称がつけられた。
PUBGではスペルの一部が変えられ「Skorpion」という名称で表記されている。PUBGでは、ハンドガンは継戦能力や攻撃力、精度などがメイン武器枠に装備できるアサルトライフルなどに劣るため、装備しないという人も多い武器種だった。
最序盤にしか使われないという現状を、打破するために運営が追加したのがこの「Skorpion」だ。ゲーム内ではハンドガン枠に装備できるが、実際の性能はサブマシンガンに近い性能となっている。デフォルトで20発装填可能で、拡張マガジン(ハンドガン)を装着することで40発装填可能となる。
他にもレッドドットサイト、サプレッサー(拳銃)、バーティカルフォアグリップ、ハーフグリップ、軽量グリップ、レーザーサイト、MicroUZI用ストックを装着することが可能だ。発射レートはかなり高めで、フルオート可能なハンドガンP18Cと同程度の連射が可能だ。
公式がYouTubeで公開した動画では「近接用武器をSkorpionにすることで、メイン枠によりパワフルなロングレンジ、ミドルレンジ対応の武器を装備することが出来る」と説明しつつも「しかし、50m以上離れても正確に射撃できるとは思わないでください」と中距離以降の距離では不利になる可能性があるともアナウンスされている。
P18Cとの比較
SkorpionとP18Cは、同じハンドガン枠に装備できるフルオート可能な銃で、どちらを装備するか迷う人も居るだろう。ということで、P18CとSkorpionを比較してみた。
まずアタッチメントについてだ。Skorpionはストックやグリップが装着可能なので、反動の軽減が可能だ。また、拡張マガジン装着時にはSkorpionだと、弾薬を40発も装填可能となる。反動と継戦能力についてはSkorpionに軍配が上がるだろう。
だが、Skorpionには拡張マガジンしか装着することが出来ない。その点、P18Cは拡張マガジンに加えて、クイックドローマガジン、クイックドロー拡張マガジンも装着可能で、リロード時間の短縮が出来るのは魅力的だ。また、MicroUZI用ストックの出現率がそれほど高くない点や、グリップはメイン枠の武器に優先的に装着する方が良い点などを考えると、アタッチメントの揃いやすさはP18Cの方が上かもしれない。
実際に同じ距離から壁に射撃を行なってみたが、P18Cはリコイルコントロール無しだと反動でかなり照準が跳ね上がる。それに比べるとSkorpionの弾痕の間隔は狭く、1発ごとの反動がそれほど大きくないことがわかった。
これはリコイルコントロールにも影響しており、P18Cはリコイルコントロールをした状態でも弾痕がやや縦長になり、対してSkorpionはリコイルコントロールをするとほぼ円形に着弾する。
だが、Skorpionの反動はP18Cに比べると横方向の反動も大きめなので、リコイルコントロールをしても横方向へのバラけが気になるところだ。また、レートもP18Cの方が若干高いので、瞬間火力を求めるのであればP18Cの方が良いだろう。
まとめると、瞬間火力、アタッチメントの揃いやすさ、リロード時間を重視するのであればP18Cがおすすめだ。継戦能力、近距離~中距離の反動制御を重視するのであればSkorpionがおすすめだ。
新ルール「Warmode:Conquest」
Skorpionと同時にライブサーバーに実装されたのが、新ルール「Warmode:Conquest」だ。こちらの新ルールは、カスタムサーバーを作成する際に選択可能で、決められた場所を取り合う”占領戦”と言ったルールだ。詳しくは上の動画の53秒付近から紹介されているので、動画を見たほうがわかりやすいだろう。
ルールはシンプルで、一定時間決められたエリアに留まることで、エリアを確保することができ、確保している時間が長い方が勝ちというルールだ。イベントモードとして実施されるかは未定だが、カスタムサーバーで遊ぶことは可能なので、友人と楽しむのが良いだろう。
フレアガンがワールドスポーンに?
PUBGでは、今までイベント限定で登場していたフレアガンを、ワールドスポーンに変更するための試みとしてライブサーバーに期間限定でパブリックベータを開催していた。フレアガンは安全エリア内で使用すると補給物資を、安全エリア外で使用すると防弾仕様のUAVを要請できる武器だが、今まではイベント限定アイテムだった。補給物資を要請できるという時点で十分に強力なのに、フレアガンの補給物資の中身は特別で、数人分の補給物資が入っているのだ。
そういった意味からバランスを取るのが難しいため、イベント限定で実装されていたが、通常のマッチでもワールドスポーンさせるために、ライブサーバーで一般のユーザーを巻き込んでのベータテストが実施された。実装に向けて、何度か調整を行いながらベータテストを複数回実施するとのことなので、今後またベータテストが実施されるかもしれない。フレアガンが通常マッチに実装されることで、さらに戦術が広がりそうだ。
雪が積もる新マップにも期待せざるを得ない
BlueholeはE3 2018にて、2018年冬にXBOX ONE版 PUBGに雪が積もる新マップが追加されることをちらつかせていた。その後、PC版でも雪マップのマップデータがデータマイニングによって発見され、有志によってレンダリングされた動画も公開されている。
E3 2018の映像が公開されてから、徐々に雪マップに関する情報がリークされており、実装時期が近づいているのかもしれない。今後もPUBGのアップデートから目が離せない。
(tomokin)