2020年の開催を目指すWRC日本ラウンド“ラリー・ジャパン”開催実現に向けた一環として、11月3日~4日に全日本ラリー選手権の第10戦として愛知県新城市を舞台に争われる新城ラリーをミシェル・ムートンやティモ・ラウティアイネンといったFIA関係者、マーク・ディオンといったWRCプロモーターの関係者が訪れている。
当初、2019年の開催を目指していたラリー・ジャパンだが、10月に発表された2019年開催カレンダーには記載されず。招致準備委員会は2020年の開催を目指して活動を継続している。
今回、新城ラリーはFIAやWRCプロモーターによりWRC本戦の開催が可能かどうかを判断する”キャンディデートイベント”として位置づけられており、関係者による視察が行われた。
ラリー開幕前の2日(金)、サービスパークとなる新城総合公園ではデモカーを使用してオフィシャルのレスキュー訓練が行われており、FIAおよびプロモーター、さらにラリー・ジャパンの招致委員会でアドバイザーを務めるヤルモ・レーティネンが視察を行った。
このレスキュー訓練はクラッシュした車両のルーフを工具で切断し、ドライバーを救出する本格的なものだったが、訓練に参加したオフィシャルは「WRCの各イベントでレスキュー訓練が行われているようですが、他のイベントと比べてルーフを切る作業が遅いとムートンさんから言われました」と言う。
その後、視察団は夕方には新城文化会館に移動してセレモニアルスタートの視察を行い、ムートンらもスタートフラッグを振った。
ここでは穏やかな表情を見せていた視察団だったが、新城ラリーのスタートはFIA視察団にどのように映ったのか?
FIAおよびプロモーターによる視察は3日(土)にも続き、午前中はラリー・ジャパンでサービスパークが設置される予定のモリコロパークを訪れ、同日に開催されているTOYOTA GAZOO RACINGラリーチャレンジを視察する予定。
その後、午後には新城市に戻り、新城ラリーのスペシャルステージ(SS)を視察する予定となっている。