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巨大な山に家族も生活も引き裂かれた男描く アミール・ナデリ監督作『山〈モンテ〉』来年2月公開

2018年11月01日 15:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 アミール・ナデリ監督作『山〈モンテ〉』(英題:MOUNTAIN、原題:MONTE)が、2019年2月よりアップリンク吉祥寺(12 月14 日オープン予定)にて公開されることが決定した。


参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2018/10/post-269526.html”>サリンジャー作品の登場人物のようで愛おしい 『マイ・プレシャス・リスト』世界の美しさと醜さ</a>


 本作は、2016年度、第17回東京フィルメックスでも招待作品として上映され、第73回ヴェネツィア国際映画祭では、監督・ばんざい!賞も受賞。天涯孤独の少年を描いた『駆ける少年』や、西島秀俊主演『CUT』を代表作に持つイラン映画の巨匠、アミール・ナデリがメガホンを取った。何十年もの間、イタリアで映画を撮ることを夢見ていたナデリが、遂にイタリアでのオールロケを敢行している。


 中世後期イタリア、南アルプスの山の麓にある小さな村の外れで暮らすアゴスティーノと妻のニーナ、息子のジョヴァンニ。この村は、壁のようにそびえる壮大な山に太陽の光を遮られており、思うように作物を育てることができずにいる。他の家族はよりよい暮らしを求めて去っていく中、先祖の墓や亡き娘の墓があるこの地を離れようとはしない。飢えた家族となんとか生き延びるため、アゴスティーノはあらゆる手を尽くすが、周囲の村の者達からは異端者として差別され、遂にはそこに暮らすことさえも禁止されて家族は離れ離れになってしまう。神や自然、人間かも見棄てられたアゴスティーノは、たった一人で彼らを苦しめる忌まわしき山と対峙する。(リアルサウンド編集部)