9度のWRC世界ラリー選手権チャンピオンであり、11月23~25日にスポット参戦したWRC第12戦カタルーニャで5年ぶりの優勝を飾ったセバスチャン・ローブが2019年ダカールラリーに参戦することが発表された。
2016年からプジョーのワークスドライバーとして3008DKRを駆りダカールラリーに挑戦していたローブ。2017年にはチームメイトであったステファン・ペテランセルと激しい優勝争いを展開し2位を獲得、2018年は4日目にトップタイムを記録する好走をみせるも、5日目にリタイアを喫している。
プジョーは2018年限りでダカールラリーでの活動を終了。チームメイトだったペテランセル、カルロス・サインツ、シリル・デプレのX-raid移籍が発表されていたなか、ローブの去就に注目が集まっていた。
そんなローブは、フランスのプライベーターチームのPHスポーツから2019年のダカールラリーに挑戦する。長年コンビを組むダニエル・エレナとともに2017年型プジョー3008DKRを駆ることとなった。
PHスポーツは2018年、カリッド-アル・カシミを擁してダカールラリーに参戦し、4輪車部門で6位を獲得している強豪プライベーターチームだ。
4回目のダカールラリーに挑戦することとなったローブは「僕は砂丘のステージが好きなんだ」と語る。
「このタイプの地形で成功するためのカギは砂にスタックしないことだ。それを焦点にトレーニングに励んでいる。僕は勝利に飢えている。準備はまだ充分とは言えないが、過去3年間で学んだことを忘れてはいないよ」
「今年WRCに3度目の出場を果たしたのと同じように、ダカールラリーに挑戦する準備は整っているよ」
「(X-raidやトヨタといった)ライバルたちは手強い競争相手となるだろう。我々にどのくらい競争力があるかはわからないが、勝つチャンスを得て、そのためにチームが一丸となることを願っているよ」