オーレリアン・パニス アウディ、WTCR鈴鹿ラウンドで4位フィニッシュ
◆最大重量調整ウエイトによるハンデが課せられた影響で苦戦を強いられる
◆ジャン-カール ベルネイ、フレデリック・ベルビッシュ、オーレリアン・パニスがポイントを獲得
2018年10月28日(日)、鈴鹿/ノイブルク・アン・デア・ドナウ:WTCR FIA世界ツーリングカー・カップの第9戦が、10月27日(土)・28日(日)に鈴鹿サーキットで開催されました。アウディスポーツ・カスタマー・レーシング(Audi Sport customer racing)は、10月5日~7日に中国の武漢で開催された第8戦でワン・ツー・スリー・フィニッシュを達成したことにより、60kgの最大重量調整ウエイトが適用され、苦しい展開を強いられました。
この状況にもかかわらず、3人のドライバーがポイントを獲得しました。プライベートチームのパニスは、今シーズン最高のパフォーマンスを見せて4位でフィニッシュしました。
美しい環境と難しいコースレイアウトで知られる鈴鹿サーキットで行われた今回のレースでは、数多くの熱狂的なファンがチームを応援するなか、アウディスポーツ・カスタマー・レーシングに非常に過酷な条件が課されました。この点に関しては、3人のアウディスポーツドライバー、ゴードン・シェデン、ベルネイ、ベルビッシュに加え、プライベートチームのナタナエル・ベルトン、デニス・デュポン、パニスを含めた全ドライバーが同意しています。
アウディスポーツ・レオパード・ルクオイル・チーム(Audi Sport Leopard Lukoil Team)のベルネイは、レース1で6位に入り、10ポイントを獲得。ベルビッシュを擁するアウディスポーツ・コムトゥユー・レーシング(Audi Sport Team Comtoyou)は、9位でフィニッシュして4ポイントを獲得しました。
レース2では、プライベートチームのドライバーが、今回参戦した6台のアウディRS3 LMSの中で最高の結果を残しました。レース序盤では、アウディスポーツ・コムトゥユー・レーシングのデュポンが4番手を走行していましたが、残り3周の時点で7番手まで後退し、その後ペナルティを受けてしまいます。
パニスは、このレースでチャンスを掴みました。コムトゥユー・レーシングから参戦しているこのフランス人ドライバーは、予選でアウディ勢最速、ポルトガルで達成したシーズン自己ベストと同じ6番手を獲得しました。グリッドが逆転するレース2では、5番グリッドからスタートし、ポジションを上げて4位でフィニッシュ。レース3は6番グリッドからのスタート。力強い走りを見せて、5位でチェッカーフラッグを受けました。
決勝レースの前日に24歳の誕生日を迎えたパニスは、今シーズン最高の結果を残しました。レース3を14番グリッドからスタートしたベルビッシュは、激しいバトルを展開してポジションを大きく上げ、7位でフィニッシュラインを通過しました。このレースで17番グリッドからスタートしたベルネイは、10位でレースを終えました。
第9戦終了時点でドライバーズランキング5位のベルネイは、アウディRS 3 LMSを駆るドライバーの中で最高位をキープしています。アウディスポーツ・カスタマー・レーシング責任者のクリス・ラインケは、次のように述べています。
「重いウエイトを搭載したことにより、非常に厳しいレースとなりました。このような条件のなかで、3人のドライバーが合計で47ポイントを獲得し、パニスが自己ベストを達成したことは、驚くべきことです。3週間後に開催される最終戦では、ベストを尽くしてシーズンを終了したいと思っています」
WTCRの最終戦は、11月15日~18日に長い伝統を誇るマカオのコースで開催されます。高速セクションとタイトコーナーを組み合わせたこの市街地コースでは、スリップストリームを使ったオーバーテイクや、テールトゥノーズのバトルが見どころとなるでしょう。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。
※FIA世界ツーリングカー・カップ(WTCR)は、FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)とTCRインターナショナル・シリーズが統合し、TCRカテゴリーの国際レースとして2018年に新たに発足。初年度2018年は9ヵ国10大会(サーキット)30レース(1大会3レース制)。今回鈴鹿で初開催。アウディスポーツ・カスタマー・レーシングから6台のアウディRS 3 LMSが参戦しました。