映画『22年目の記憶』が2019年1月5日から東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほかで公開される。
韓国と北朝鮮の初の南北首脳会談時にリハーサルが行なわれた、という記事に着想を得て制作された同作。1972年に南北共同声明が発表され統一ムードが高まる中、初の南北首脳会談に向けて韓国で秘密裏に行なわれた北朝鮮の最高指導者・金日成の代役オーディションに合格し、いつしか自分を金日成だと信じ込んだ売れない役者ソングンと、彼に振り回される息子・テシクの22年にわたる物語を描く。
金日成として振る舞うソングン役を演じるのは、『1987、ある闘いの真実』『殺人者の記憶法』などのソル・ギョング。南北首脳会談から22年後の1994年にある理由から父ソングンと同居することになる息子のテシク役をパク・ヘイルが演じる。監督・脚本は『ヨコヅナ・マドンナ』『彼とわたしの漂流日記』などを手掛けたイ・へジュン。
予告編では「完璧な金日成になる」という使命を与えられ、役にのめりこんでいくソングンと、彼を見つめて「パパじゃないみたい」と呟く幼いテシクの姿、成長したテシクが日常でも金日成として振る舞うソングンに振り回される場面、時に見せる父としての顔にソングンへの想いを断ち切れないテシクの様子、ソングン、テシクがそれぞれ涙を流すシーンなどが確認できる。