スーパーカー、ハイパーGTカーを手がけるマクラーレン・オートモーティブは10月26日、最新ハイパーカー『マクラーレンSpeedtail(スピードテール)』を一般公開した。
2018年3月にスイスで行われたジュネーブ国際モーターショーで、今年末の登場がアナウンスされていたスピードテール。『BP23』というコードネームを持ち、同社の伝説的ロードカー『マクラーレンF1』を凌駕する性能を発揮するとアナウンスされていた。
ついに姿を現したマクラーレン・スピードテール、まず目を引くのは流線型のフォルムだ。シームレスで美しいティアドロップ(水のしずく)型のボディ形状を持つ。
ドアミラーは存在せず、代わりに格納式のデジタル・リヤビュー・カメラが装備される。フロントホイールにはグループCカーを思わせるエアロカバーを装着。徹底的に空気抵抗が抑えられている。
フルカーボン・ファイバー製ボディを採用したほか、アルミニウム製アクティブ・サスペンション、カーボン・セラミック製ブレーキなど、徹底的な軽量化が図られ、車両の乾燥重量は1430kgに抑えられた。
そんなマクラーレン・スピードテールの心臓部には、最高出力1050PSを誇るハイブリッドパワートレインを搭載。最高速度はマクラーレン市販車史上最速となる403km/hを誇る。0-300km/h加速はわずか12.8秒で、マクラーレンP1の16.5秒を軽く上回る。
インテリアでは、マクラーレンF1にインスパイアされたセンタードライバーズシートを採用。両サイドにはふたつのパッセンジャー・シートを備えた3人乗りだ。シートには上質な軽量レザーが使われ、贅沢さと軽量化の両立を果たした。
マクラーレン・スピードテールの車両価格は175万ポンド、日本円で約2億5200万円だ。106台の限定生産であるが、すでに予約販売を完了している。