レッドブル首脳陣が、F1メキシコGPの週末、ブレンドン・バートレーに対し、2019年にトロロッソに残留させるつもりはないと伝えたのではないかと報じられている。
ドイツのBildは、レッドブルのモータースポーツ・コンサルタントのヘルムート・マルコとレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーは、日曜朝に予定していたメディアインタビューを1時間遅らせたが、それはハートレーと重要な話し合いを行うためだったと伝えている。レッドブルはすでにトロロッソの2019年ドライバーとしてダニール・クビアトのチームメイトにアレクサンダー・アルボンを選ぶことを決めたと広く報じられている。そのため、この日の話し合いで、ハートレーにそれについて伝えたのではないかと推測されている。
Bildが実際に「ハートレーにそのことを伝えたのか」と聞いたところ、マルコは「ドライバーのいいところは、マシンに乗り込んでバイザーを降ろしたら、そういう会話について忘れてしまえることだ」と答えたという。
2019年に向けてF1デビューさせるにふさわしいジュニアドライバーを持たないレッドブルは、トロロッソのドライバーとしてまずは昨年解雇したクビアトを呼び戻すことを決めた。
その後、目をつけたのは、元レッドブルジュニアドライバーで現在F2に参戦するアルボンだった。アルボンはF2において最終ラウンドを前にランキング2位につけ、速さを見せているが、すでに2018/19年のABBフォーミュラE選手権に向けニッサン・e.ダムスとの契約を結んでいる。それにもかかわらず、レッドブルはアルボンを獲得するため、ニッサン・e.ダムスと交渉を行っているため、アルボン起用という決断はすでになされたとの見方が強い。
メキシコGPの金曜記者会見で、トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、2019年のドライバーラインアップを決める期限について聞かれた際に「明確な見通しを持った状態で今シーズンを終える必要がある。レッドブルは12月にはトロロッソのドライバーラインアップについて決断するはずだ」と答えた。
ニッサン・e.ダムスとの交渉については「交渉についての情報は外部に明かさないものだ。詳細について話すことはできない」とのみコメントした。