建築家の妹島和世が基本デザイン監修を務めた西武鉄道の新型特急車両「Laview」が2019年3月に運行開始する。
10000系「ニューレッドアロー」に代わって約25年ぶりに新型特急車両として開発された「Laview」。車両形式は、「次の100年に向けた出発点である車両」であることや、「∞(無限)」の可能性を表現するために、「100」を逆から表した「001系」になったほか、愛称の「Laview」の「L」には「贅沢(Luxury)なリビング(Living)のような空間」、「a」には「矢(arrow)のような速達性」、「view」には「大きな窓から移りゆく眺望(view)」という意味が込められているという。
車両の先頭形状は球面形状となり、前面ガラスには3次元の曲面ガラスを採用。客室窓には縦1350mm×横1580mmの大型窓ガラスを配置している。車体のカラーはアルミ素材の車体に塗装を施し、都市や自然の中で風景に溶け込むデザインを目指したという。
座席シートや床面などのテキスタイルはデザイナーの安東陽子、天井照明をはじめとする車内の照明デザインは照明家の豊久将三、デザインコーディネーションとグラフィックデザインは建築家の棚瀬純孝が担当。第1編成は各種試験を経て、池袋線、西武秩父線でビジネス、観光型の特急電車として営業運転する。2018年度から2019年度にかけて順次、「ニューレッドアロー」から置き換わっていく予定だ。「Laview」の特設サイトは11月13日10:00頃開設。