映画『洗骨』の予告編とポスタービジュアルが公開された。
ガレッジセールのゴリこと照屋年之監督の長編2作目となる同作は、亡き人を風葬した後、数年後に対面して骨を洗う、という沖縄の離島などに残るとされる風習「洗骨」を題材にした作品。妻を亡くしたことで酒浸りになった父親が、息子と娘、周囲の人々とのやりとりを経てやがて現実に向き合っていくというあらすじだ。
妻・恵美子の死を受け入れられない主人公の新城信綱役に奥田瑛二、離婚したことを隠している信綱の長男・剛役に筒井道隆、未婚の母となろうとしている臨月の長女・優子役に水崎綾女がキャスティング。共演者には大島蓉子、坂本あきら、山城智二、前原エリ、内間敢大、外間心絢、城間祐司、普久原明(劇団公設市場)、福田加奈子、古謝美佐子、鈴木Q太郎(ハイキングウォーキング)、筒井真理子が名を連ねる。
予告編では、剛の「じゃ、おかあ、4年後」というセリフや、酒に溺れる信綱が「本当に死んだのか」と叫ぶシーン、「洗骨」を行なう場面に加えて、優子や筒井真理子演じる恵美子の姿などが確認できる。ポスタービジュアルには、「家族をひとつにしてくれたのは、骨になった母でした――。」というキャッチコピーと共に信綱、剛、優子らの姿が写し出されている。
『洗骨』は2019年1月18日から沖縄先行公開、2月9日から全国公開。『モスクワ国際映画祭』『上海国際映画祭』『ハワイ国際映画祭』など数々の国際映画祭に選出されたほか、アメリカ・ニューヨークで行なわれた日本映画祭『JAPAN CUTS 2018』では28本の作品の中から観客賞を受賞した。