先週末、東京都渋谷区周辺でハロウィンを楽しむ若者の一部が暴徒化し、トラックを横転させるなどの大きな騒ぎを起こした。10月29日の『バラいろダンディ』(MX系)では、この件に出演者が持論を展開した。
武井壮さんは
「ちょっとアレはいきすぎですね。お祭り騒ぎと犯罪のラインはしっかりしないと、『エスカレートした』じゃすまない」
と今回の騒ぎは度を越していると指摘した。(文:石川祐介)
「物に向かっているうちはいいけど、人に向かったらとんでもないことが起きる」
続けて
「トラックをひっくり返したのは100%犯罪行為ですよ。防犯カメラに顔が映っていたりとか、あの車をひっくり返すのに、手を触れてた人は全員逮捕されても何の文句も言えませんし、逮捕するべき」
と酔っぱらいの悪ふざけと捉えるのではなく、適切な措置として逮捕すべきだと話す。
「あそこに線を引いとかなきゃ、いつかあれ以上の悲劇が起きます。物に向かっているうちはいいけど、あれが人に向かったらとんでもないことが起きますからね」
いつか人を巻き込んだ大事件が起きる可能性は十分あり、今のうちに「ハロウィン」のルールを設定するべきだと主張し、「楽しいものが楽しめないものになってしまう、そのギリギリのラインがここですよ」と語気を強めた。
有料の隔離地域で騒いでもらうのがいい?
また、勝間和代さんは「渋谷という公的な街で行うのが問題」と指摘する。
「ゾーニングって言うんですけど、1つのエリアを決めて、そのエリア内で仮装パーティーを楽しむとか、そのエリアに入る入場料をもらって、その入場料で警備員さんを雇うとか、ゴミの処理をするとかすれば問題ないんですよ」
仮装できるエリアを設けて、そのエリアに入場する際は入場料を取り、そのお金で警備員や清掃員を雇えば良いと提案。
そして、勝間さんは現在の渋谷のハロウィンの状況を「フリーライドと言いまして、渋谷の街をタダで使って汚して、しかも渋谷の皆さんにものすごい迷惑をかけてるじゃないですか。そちらが問題なんですよ」とタダで楽しんでいるにもかかわらず、迷惑さえかけている人達が多いと指摘した。
これに、苫米地英人さんも「例えば、ロック(フェス)みたいに、『そこで仮装やれ』みたいに、隔離したところで勝手にどんちゃん騒ぎをやってもらうのが良い。公道は止めるべきですね」と「ハロウィンを楽しめる有料の場」を作ることの必要性を語った。
長谷部健渋谷区長は、週末の騒ぎに「努力や思いを踏みにじる一連の行為は、到底許せるものではありません」と怒りをあらわにしている。武井さんの言うように、暴力性が物ではなく人に向けられる可能性は十分考えられる。区長には毅然とした対応を期待したい。