ルイス・ハミルトンの5度目の戴冠が決まった2018年F1第19戦メキシコGP。決勝日の様子をムッシュ柴田氏がお届けします。
——————————
ルイス・ハミルトンの五冠、決まりましたね~。そちらの模様は熱田カメラマンのブログShots!にお任せするとして、かぶらないネタをご紹介しましょう。
決勝日、日曜の朝は、雲りがちとはいえ青空ものぞく天気でした。
この日からメキシコは冬時間になって、昨日までの朝8時が今日から朝7時。1時間寝坊できるのが、ありがたかったです。
パドック内の床屋さんは、決勝日も朝から大盛況でした。壁にかかってる『Movember(モーベンバー)』の文字、日本ではあまり馴染みがないんですが、毎年11月に行われる「男性のガンや自殺をなくそう」運動です。それとはまったく関係ないですけど、右のお客さん、何されてるかわかります?
機械がブルブル震えてて、どうやらマッサージみたい。気持ちよさそうだったな~。
一方こちらはエスクイーテスというメキシコ名物らしいトウモロコシを使った軽食で、
「マヨネーズやピリ辛ソースをかけて食べると、最高よ」とのことでした。
うろうろドタバタしてる間に、気がつけば午後1時10分のレーススタートも間近。急いでグリッドに向かいます。
このヒゲが、さっきのモーベンバー運動の象徴ですね。今回のプレスキットにも、入ってました。
ポールシッターのダニエル・リカルドが、猛然とガレージから飛び出していきます。
レースは残念ながらまさかのスタートミスで首位を奪われ、最後はリタイアと散々な結果に終わってしまいました。
グリッドでは、いつもの笑顔を振りまいてましたけどね…。
一方こちら。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、手前にいるフェラーリのメカニックがすごく苛ついてたんですよ。ちょうどセバスチャン・ベッテルのガレージ前に関係者のピット出入り口が設けられていて、ひっきりなしに人は来るわ、ピットロードは次々に他のマシンが通過するわで、なかなかベッテルのマシンを出すことができないのでした。
そしてグリッドガールが禁止された代わりに登場したのは、こんなカラフルなパフォーマーたち。
これはこれで面白かったですけど、
前戦アメリカGPでのチアガールでも感じたように、
これがOKだったら、グリッドガールでもいいんじゃないの?
羽根を使って、ゲストたちが立ち入り禁止区域に入らないようにしてるのは、なかなか微笑ましかった(笑)。
レースが終わると、いつものことながらパドックは悲喜こもごもの雰囲気が漂います。ブレンドン・ハートレーは予選に続いてミスを重ね、ポイント獲得はなりませんでした。
車体のアップデートでようやく攻めるドライビングができるようになって、ついプッシュし過ぎたのか。でも結果的にチーム内の立場は、いっそう厳しいものになってしまいました。
一方、マクラーレンからの放出が決まってるストフェル・バンドーン。素晴らしいタイヤマネージメントで、8位入賞を果たしました。
おそらく来季のF1に残ることもなさそうなので、親しいベルギー人ジャーナリストと記念撮影してるのかなと思ったら、
何とまあ、ベルギーTVのレポートを撮影してたのでした。しかもスマホで! しかもマクラーレンの広報のお姉さんをカメラマン代わりに使って!
と、何でもありのメキシコGPなのでした。
(笑)