WedsSport ADVAN LC500 2018 AUTOBACS SUPER GT Round 7
AUTOPOLIS GT 300KM RACE
チーム力で今季2度目の表彰台を獲得!!
■開催日 予選10月20日(土) 決勝10月21日(日)
■開催地 オートポリス
■入場者数 予選1万550人 決勝2万380人 大会延べ入場者数3万930人
スーパーGT第7戦は九州オートポリスで開催された。SFは天候の関係で決勝が行われなかった事もあり、多くのモータースポーツファンが九州のオートポリスに集まった。シリーズも今回のオートポリスを含んで残り2戦となった。19号車はチャンピオン争いから脱落したが、九州のファンの為に、モータースポーツを盛り上げる為に、国内初優勝を目標にこのオートポリスに到着した。
ハンディウエイトは半分という事もあり、激戦の予選が予想された。気温は朝のフリー走行では想定外の寒さで一気に冬の到来を感じさせた。予選前のフリー走行ではドライコンディションで2位。トップからコンマ1秒。マシンとタイヤのセットアップはかなり良いフィーリングだった。
しかし予選は2種類のマーキングタイヤの中ではハード目を選び、決勝重視の予選でトップ8を目指したが、山下選手の激走もトップのHONDA勢には届かず、10位という結果で予選を終了した。しかし、マシン・タイヤの感触はとても良く、決勝を迎えた。
決勝前の20分のフリー走行の結果を踏まえて、優勝するには2ストップしかないと考え、スタートのガソリン搭載燃料を少なくして序盤に順位を上げ、トップと差が開かない15周目にピットインしタイヤを交換し、コース上の空いている所でペースアップをして残り25周くらいで国本選手に変わり、プッシュする作戦を事前に決め打ちをしていた。
10番手スタートでポジションをドンドンあげ、7位走行中の15周目にに予定通り1回目ピットイン。タイヤ交換、給油しコースに復帰後、山下選手がトップ集団より速いペースで前の車を追い、2回目のピットインの前には暫定トップに立ち、山下選手から国本選手にドライバー交代をして、3位でコースに送りだし、その後、国本選手の激走で3位を死守。終わってみればトップとの差は12秒という、後一歩の所で勝利は逃したが今季2度目の表彰台を獲得した。
もちろんSC介入により19号車にはかなりのアドバンテージになったが事前ミーティングでタイヤのパフォーマンスを最大限にいかす戦略は見事に的中し、チーム力で獲得した3位となった。優勝とは行かなかったが表彰台獲得でチームの雰囲気は良いまま、最終戦を迎える事になった。
■予選 10月20日土曜日 10位
公式予選 天候:晴|コース:ドライ
気温/路面温度 Q1(GT300)開始時15度/34度、Q2開始時15度/32度、Q2終了時16度/30度
晴れ渡った空の下、オートポリスは午前中の寒さから一転、気温も上がり、予選を行うには最適な環境となってきた。午前中のフリー走行で2番手だった19号車は、Q1は山下選手がアタックドライバーとなる。
Q1が開始となっても、各車出てこず、残り9分にて、19号車が最初にコースイン、残り8分で24号車、64号車、100号車、12号車の4台が、残り7分で残りのすべての車がコースインした。やはり路面温度の低さから各車タイムが上がらず、苦戦するなか、19号車は周回を重ねてタイヤに熱を入れていく。しっかりと熱の入ったタイヤで残り1分のタイミングからタイムアタック。山下選手が出した1分33秒530は、10番手のタイムとなり、残念ながらQ1敗退となりました。
Q2は残り7分半で64号車を皮切りに各車がコースインし、残り1分台の周回時での一発のタイムアタックで、1分31秒441を出した8号車がポールポジションを確保しました。以下、17号車、100号車となりました。
■国本雄資選手コメント
「予選結果は10番手でした、朝の練習走行から想定していたよりも気温、路温が低くタイヤのパフォーマンスが発揮できませんでした。各車そういう問題は抱えていたかと思いますが、そのなかでいろいろとテストを行い、タイヤ選択をし、山下選手がアタックしました」
「19号車はレースを見越したタイヤでアタックしました。そのタイヤでは予選に対してはパフォーマンス不足でQ2に行けませんでした。ただ、10番手スタートですが、追い上げるチャンスはかなりあると思います。全車ロングのペースは悪くなるだろうと予想されるので、そのなかで最善の作戦をとって追い上げて表彰台、優勝目指して頑張ります。応援宜しくお願い致します」
■山下健太選手コメント
「予選結果は10番手でQ2進出できませんでした。僕がQ1担当して練習ではすごいいい流れで2番手タイムでしたが、ちょっとミスもありうまくタイムが出せず国本選手につなぐことができずショックでした。今回選択したタイヤは決勝に向いていると思うので、がんばりたいと思います」
■坂東正敬監督コメント
「予選終了しました。10番手、あそこまでホンダ勢が速いと……。練習走行は2番手だったのですが、予想していたタイムよりホンダ勢が速かったです。日産勢はQ2に一台も進出していなくレクサス、ホンダだけという形でした」
「僕らは持ち込みタイヤではハード目なタイヤを選んであの位置だったので、決勝は路温次第ですが、戦略次第では前にいけるのではないかと思います。今回オートポリスに来た時からちょっと行けるのではないかと思っていました」
「練習走行では山下選手が2番手のタイムを出して、サファリでも国本選手がロングをして他との差もありますが、自分たちの持っているポテンシャルは最大限出せたのではないかと思います。決勝の天気と路温が気になりますが、決勝は頑張りますので応援よろしくお願い致します」
■決勝 10月21日決勝日(日)3位
決勝レース 天候:晴|コース:ドライ
気温/路面温度 開始:17度/36度>中盤:18度/34度>終盤:18度/29度
昨日に引き続き、晴天に恵まれたSUPER GT Round7 AUTOPOLIS。気温が17度、路面温度が36度と、昨日の予選よりは気温、路温ともに上がっているものの、例年より厳しいコンディションでの争いとなる。
地元の高校の吹奏楽部演奏の国歌斉唱のあと、交通機動隊のパレードラン、1周のフォーメーションラップを経て、最終戦に繋がるレースの火ぶたが切られた。
スタートドライバーは山下選手。10番手からのスタートは混乱なく切られ、10位のまま周回を重ねていく。
4周目あたりから8番手争いが激しくなり、5周目に前を走る6号車が64号車をパスすると、19号車も続いて64号車に襲いかかる。しかし、同じ頃に500クラスの車両が300クラスに追いつき、コースが渋滞し始め、抜くのにあえぐこととなるが、8周目には64号車をパスして9番手にポジションを上げる。
19号車はそこからもさらに前の車を猛追する。10周目に6号車を、11周目に16号車までパスして一気に7番手に上がると、さらに上位へ爆走していく。
前を走る39号車との間を詰めていく19号車は、14周目にはギャップが1秒を切るまでに追い上げていき、5番手争いに加わる勢いであったが、15周を終えたところで1回目のピットイン。ドライバー交換無し、タイヤ交換のみの33秒9でピットアウト、暫定15番手でコースへ復帰した。
20周目に300クラスがコース上に止まったため、セーフティーカーが導入され、前車との約45秒もあったタイム差が一気に無くなった。
23周目に隊列を整え、クラス別に並び替えてのSC先頭での周回が再開され、25周目からリスタートとなる。
リスタート直後に3号車がコースアウトし、64号車と100号車がピットに入ったため、19号車は12位でリスタートを切ることができた。さらにリスタート後は他のNSX勢もピットになだれ込んだため、28周目には9位まで上がる。30周目には16号車をパスして8位に上がると、さらに追撃を開始する。
30周目あたりで前のレクサス、GT-R勢もピットに入っていくと、34周目には19号車は暫定トップに躍り出る。しかしながら、最初のピットでドライバーチェンジ義務を果たしていない為、もう一度入る必要がある。それまでに2番手以下との差を広げる為、山下選手はプッシュし続けた。
35周目には2位の36号車との差が50秒となる。山下選手はその後も2位との差を50秒近辺から落とすこと無く、周回を重ねていく。42周目に2度目のピットイン、国本選手にチェンジし、3位でコースへ復帰、前の1号車、36号車を追う。国本選手は、19号車を慎重に走らせ、前の1号車との差は10秒、後ろの38号車との差が5秒の3位をキープしたまま走行を重ね、19号車をゴールに導き、3位にてチェッカー。第4戦タイに引き続き、2度目の表彰台を獲得いたしました。
レースは8号車がトップのまま、17号車と36号車との三つ巴の争いが展開されたが、11周目に17号車、12周目に8号車をパスしてトップに躍り出た36号車が周回を重ねる。20周目のSCが入りその後、各車ピットインを開始すると、既にタイヤ交換の為にピットに入っていた19号車がトップに立つ。
ただ、ドライバー交代が義務付けられた2回目のピットインに19号車が42周目に入ると、ふたたび36号車がトップにたつこととなったが、2位の1号車が追い上げる。残り6周でペースが落ちた36号車をパスして1号車がトップに立ち、そのままゴール。以下、36号車、19号車となりました。4位には38号車が入ったことで、1位から4位をLEXUS勢が占めることとなりました。
前戦のリタイアからの表彰台をもぎ取ることができ、最終戦に向けて、この勢いをMOTEGIに持ち込み、表彰台のトップを目指して爆走していきます。みなさまのご声援、誠にありがとうございました。
■国本雄資選手コメント
「3位表彰台ゲットしました。今回の2ストップ作戦が本当に良くて、久々に最後までガンガンレースすることができました。山下選手もチームも本当に最高の仕事をしてくれて、僕のスティントも残り25周ぐらい前と後ろとギャップをみながらプッシュして何とか3位でゴールすることができました」
「すごくうれしいです。応援ありがとうございました。次戦のもてぎでも表彰台の真ん中をめざして頑張りますので、応援宜しく御願いします」
■山下健太選手コメント
「オートポリス決勝終わりました結果は3位でした。今回は僕も国本選手もチーム全員がノーミスで完璧なレースでした。これ以上ないぐらい戦略面ではエンジニア2人の考えてくれた2ストップがすごく機能していました」
「セーフティカーでラッキーなところもありましたが、10位から3位まであがれるとは思っていなかったので、本当にベストなレースだったと思います。もてぎも2ストップか3ストップで(笑)勝ちたいとおもいますので、応援よろしくお願い致します」
■坂東正敬監督コメント
「オートポリスレース終了しました。やっと国内のレースで表彰台にあがることができました。3位! ファンのみなさん、スポンサーのみなさん応援ありがとうございました」
「なんとか残り2戦でうまく上昇したいと思っていて、ドライバー、エンジニア、ピットワークをしたメカニック、スタッフ、ファンの応援みんなの力で表彰台にあがることができました。本当にこれ以上ない結果で満足しています」
「今回はヨコハマタイヤさんもマーキングタイヤに新しいコンパウンドのタイヤを作ってくれて、そのタイヤを最大限に引き出さるセットアップを出して、作戦面もエンジニアとともに考えた2ストップという作戦で、うまくタイヤを使いこなし、うまくドライバーがミスなく、すべてがコンピューターのように運転してくれて何とか表彰台にあがることができました」
「表彰台2回獲得はレクサスチームだとトムス・サードに続いてなので3回目の表彰台も狙います。上位2台のペースが落ちれば表彰台の真ん中をとることができましたが、やはり相手がレクサスということがありなかなかそこは難しかったです」
「ただ本当にチームとして自信につながったレースでした。
ドライバーにもここ何戦か苦しいレースを味合わせてしまったので、そういう部分ではすごい自信になったのではないかと思います」
「もてぎはヨコハマタイヤも得意ですし、ADVANタイヤとともに頑張りたいと思いますので、みなさん応援宜しく御願い致します。今日は本当に応援ありがとうございました」
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