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ローブ「僕にとって最高の勝利だと言いたい」/WRC第12戦スペイン デイ4後コメント

2018年10月29日 15:31  AUTOSPORT web

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2017WRCラリー・スペイン以来、1年ぶりの優勝を飾ったシトロエン・レーシング
10月25~28日に開催されたWRC世界ラリー選手権第12戦スペイン。28日に競技最終日が行われ、シトロエン・レーシングからスポット参戦するセバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)が2013年以来となる通算79勝目を挙げた。

■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/総合2位
「波乱の週末だったけど、最終的にいい気分だ。走行順が2番手で難しいスタートとなることはわかっていた。ウエットコンディションはよりチャレンジングだったけれど、決してあきらめずに全力でアタックした」

「わずかな差で勝利を逃したことは残念だけど、僕らは全力を尽くした。それに、またドライバーズ選手権の首位に戻れたからポジティブな週末だったと言えるね」

「オーストラリアでは第一走者となるから難しくなるけれど、ポイントを獲得したい。タフなラリーとなるはずだが、タイトルを取り戻すには全力で戦うしかないね」

●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/総合3位
「力強い結果を残すと決めてスペインに入り、まさにその通りの結果を得ることができた。ここいくつかのラリーでスピードを増してきたけれど、さまざまな理由で何の成果も出せていなかった」

「最終的に表彰台に立てる速さを見せたことと、このスペインのミックス・サーフェスでペースを見せられたことに満足している」

●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/総合11位
「僕らにとってタフな週末だったけど、こういったコンディションでのWRカーのドライビングについてたくさん学べた。特に僕がWRカーで経験のなかったウエットのターマックステージなどね」

「多くを学んだし、タイムを縮めることができて満足している。ドライコンディションでのタイムはかなりいいレベルだと思うけど、まだドライビングテクニックを上達させるために学ぶべきことがあるよ」


■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合10位
「またしても期待していた結果や、達成すべき結果で終わることができなかったが、僕たちは全力を尽くしたよ」

「感触が掴めなかったり、ペースが出せなかったりした理由が説明できないんだ。今日のファイナルステージでは、一部で乾いた路面を走行できたから、テストでうまくいったセットアップを試してみた」

「まだ完璧ではないから、何が足りないのか解明するための作業を続けなければならないね。グラベルやターマックステージだけでなく、コースコンディションも変わりやすかったから、タフなラリーになった。一筋縄ではいかなかったよ」

「オーストラリアでの今シーズン最終戦では、前を見据えてすべての努力を注がなければならない。そしてチームとティエリー(・ヌービル)をできる限りサポートするんだ」

●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合4位
「激しい白熱したラリーだった。チャンピオンシップ全体が非常に競争力の高いものであることを表しているね」

「今日は表彰台を獲得できず、パワーステージでも貴重な追加ポイントを取ることができなかったのはとても残念だった」

「僕たちはついていなかったよ。路面の石を避けることができず、そのせいで右リヤのホイールリムがダメージを負ったんだ」

「昨日は先頭集団に追いつくために、少しリスクをとった。今日はフォード勢と競うことを期待していたが、そうすることはできなかった」

「オーストラリアに向けて、ドライバーズ、マニュラクチャラーズ両選手権とも、タイトル争いは誰もが勝つ可能性がある。昨シーズンはこのラリーで出走順2番手から優勝したんだ。だから不可能なことはなにもないよ」

●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/総合5位
「この週末や結果について完全に満足はしていないけれど、その一方でひどく落胆しているわけでもないんだ」

「タイヤ選択の難しさでタイムをロスしたが、戦略の観点からも状況を読み取るのに簡単なイベントではなかった」

「ベストを尽くしたし、競争力のあるステージタイムを何度か出すこともできた。だからすべてが悪かったわけではないよ」

「僕たちは最後まで戦い続けたし、すべてのファンにとってもエキサイティングなラリーだった。いつもながら、母国でのラリーで競うのは喜びだ。観客たちが期待している面白いラリーを観せられたことを願っているよ」


■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)/総合1位
「最後の最後まで骨の折れるラリーだった。ファイナルステージの終わりで、優勝を確認できた時は、本当に信じられない気分だったよ!」

「何年も経ってから、また速さを見せることができてよかった。他のドライバーは僕が出ていない間にも参戦しているし、彼らはどこまでもハードにプッシュしていたからね」

「金曜日はグラベルでの自分の挙動を確認するので余裕はなかったし、昨日のウエットのターマックでもそうだった」

「今日の午前中は正しいタイヤ選択ができて速さを出せた。SS17では小さなミスをしたけれど持ちこたえたよ」

「今、ラリーがどのようにうまくいったかを考えると、おそらくこれは僕にとって最高の勝利だと言いたいね。そしてチームにふさわしい結果を獲得できてうれしいよ」

●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/総合9位
「グラベルでは素晴らしいスピードを見せたこともあったけれど、僕たちにとって週末は難しいものだった」

「スピンのせいで多くのタイムをロスしてしまったんだ。今日はできることがなにもなかったが、走行を楽しめたし、それが目標でもあった。だからオーストラリアには最高の可能性を想定して向かうことができるよ」

●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/総合21位
「予測できない天気のせいで、僕にとっては簡単なラリーではなかった。グラベルでは徐々に改善していったが、ターマックでは昨日のウエットの路面の感触は悪かった。でも今日はより自信を持つことができたよ」


■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合8位
「SS15ではタイヤもセットアップも軟らか過ぎたけど、SS16では状況が良くなり、勝利を目指して走った。クルマのフィーリングはとても良く、すべてが順調だったんだ」

「しかし、SS17のコーナーでガードレールの支柱に当たり、タイヤがパンク。そのままステージの半分を走らなければならなかった。自分のミスを心から悔やんでいるけど、コンマ1秒の差を争う状況ではあり得る事だ」

「決して望んでいた結果ではないけど、今週末のパフォーマンスには満足しているよ。そして、次のラリー・オーストラリアがとても楽しみだね」

●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/総合6位
「今日は運転がとても楽しく感じられた。昨日はトリッキーなコンディションだったけど、今日は心待ちにしていた典型的なカタルニアのターマックロードを走ることができた」

「最後まで走り切る必要はあったけど、パワーステージでの僕は失うものはなく、ドライバーズ選手権争いに生き残るためには計算上唯一のチャンスだったので、本当にハードに攻めたよ」

「全力を尽くしたし、最後まで絶対に諦めないよ。そして、マニュファクチャラー選手権争いにおいて、僕たちは依然有利な立場にいる」

●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/総合7位
「とても大変な週末だったけど、初めてこのラリーを最後まで走り切れたのは良かった。僕にとって重要な意味を持つし、週末を通して多くのことを学べた」

「今日は総合順位を争うようなポジションになく、クルマをフィニッシュに導きマニュファクチャラー選手権に向けポイントを確実に獲得する必要があった。その役割は果たせたと思うよ」