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ナイル・ホーラン、トランプ大統領を一喝 「アンタは事態をしっかりと把握すべき」

2018年10月29日 14:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ナイル・ホーランのツイートに19万超の「いいね」
現地時間27日に発生した、米東部ペンシルベニア州ピッツバーグでの銃撃事件。『CNN』の最新情報によれば、現在11人の死者と多数の負傷者が確認されている。ユダヤ教礼拝所で起こったこの惨劇に世界中が胸を痛めているなか、ハリウッドセレブらも自身のSNS上で活発に発言を繰り返している。犠牲者やその家族への追悼メッセージが多く見られる中、「ワン・ダイレクション(1D)」のナイル・ホーラン(25)がトランプ大統領に対し「事態をしっかり把握しろ」と喝を入れるツイートをし、注目を集めている。

米国でまた“ヘイト・クライム”が発生した。“hate-crime(ヘイト・クライム)”とは、人種や民族、宗教、性的指向などに対する差別意識や憎悪(ヘイト)を動機とする犯罪行為の総称だ。ドナルド・トランプ大統領就任以来、米国ではこの“ヘイト・クライム”が急激に増加傾向にある。今の米国はかつてないほどの“分裂状態”となっており、この現状を懸念する人も少なくない。

現地時間27日午前に米東部ペンシルベニア州ピッツバーグで発生した銃撃事件は、シナゴーグと呼ばれるユダヤ教礼拝所付近が舞台となった。容疑者ロバート・バウアーズ(46)は、同地で行われていた宗教行事の会衆に向け発砲、反ユダヤ的な発言を繰り返していたと伝えられている。

そんな中、トランプ大統領は事件発生から数時間後にメリーランド州アンドルーズ空軍基地で記者団の前に姿を現わすと、以下のようにコメントした。

「礼拝所に武装した衛兵がいれば、結果はもっとマシだったはずだ。でも彼らはそれをしなかった。」

今年に入ってからだけでも、米国内各地の学校で銃乱射事件が多発しており、銃規制強化を求める声が高まる中での大統領のこの発言には多くの国民が違和感を覚えた。「ワン・ダイレクション(1D)」のメンバーで現在はソロアーティストとして活躍中のナイル・ホーランもその1人であり、彼は自身のTwitterにてトランプ大統領の発言に強く反論している。

「トランプはシナゴーグ内に武装衛兵がいたら“犠牲者の数”はもっと低かったはずだと言っている。だけど、そもそも銃を規制していれば、乱射事件が起こることなんてなかったはずなんだ。アンタは事態をしっかりと把握すべきだ。」

ナイルのこの投稿は現在4万5000回以上リツイートされており、また19万超の「いいね」を集めている。ユーザーたちからも、

「ナイル、私たちの気持ちを代弁してくれてありがとう。愛してるわ!」

「僕たちが今、進むべき方向は1つだけ(ワン・ダイレクション)。それは選挙投票所!」

など、ナイルへの賛同を表すコメントが相次いでいる。

先日は人気歌手テイラー・スウィフトがInstagramにてある女性現職議員を名指しで批判、民主党支持を表明するコメントをアップし話題になったが、影響力のあるヤングセレブらによるこのような発言が、未来の米国を支える若い世代の耳に届いていることを願うばかりである。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)