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メンヘラテクノロジー社、Wantedlyアカウント一時停止通知で騒動に 社長「病みそう」「豆腐メンタルなのでここ二日間お腹空かなくなった」

2018年10月29日 12:01  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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新興IT企業「メンヘラテクノロジー」のWantedlyアカウントが、一時停止通知を受け取る騒動があった。

同社はガイアックスの子会社として今年8月、「彼氏を束縛するためのAI」を研究する現役大学院生や新卒1年目などの「メンヘラ女子」4人で設立された。見聞を広めたい女子学生と学生を応援したい社会人を対象にした食事会セッティングサービス「MM(ミリ)」を、11月にリリース予定だ。

10月22日にはWantedlyに会社の紹介記事を投稿し、社長の秘書や営業などの人材を募集していた。しかし、同社社長によると23日午前、Wantedlyから「事業内容が弊社の利用規約に抵触する」旨を記したメールが届き、26日にアカウントが停止しかけたという。

出会い系と認識されてアカ停止?「私達は病み続けなければならない運命なのか」


社長の「らんらん」さんが26日深夜にnoteに投稿した「【やばい】メンヘラテクノロジー、Wantedlyアカウント利用停止になりました【病みそう…】」によると、リリース予定の「MM」は、「私(編注:らんらんさん)のメンヘラ絶頂期を現在絶賛束縛中の彼氏と知り合ったことをきっかけに抜け出せたという体験」が発案になったという。

また、多くの女子学生が就職活動の際、「十分な選択肢も持たないまま社会に出る準備をしなくてはならず、戸惑ったり、悩んだり、病んだりしている問題」を抱えていると分かったため、「OBOG訪問よりもっとカジュアルに社会人と接点をもつことのできるサービスを作りたい」という思いでサービス開発に至ったと明かしている。

社員らはWantedlyアカウント停止通知の理由について、同社サービスが「出会い系」だと思われたためではないかと推測しているという。現在、食事会当日まで学生と社会人が直接やり取りしない仕様や、登録時に名刺や身分証、学生証で身元確認するなどの工夫で、出会い目的のユーザーを排除できるようサービス開発中だという。

アカウント停止に関しては、「私は病み続けなければいけない運命なのか…」とも書いていた。

Wantedly・CFOとの話し合いを経てアカウント継続へ

らんらんさんは、対象を女子学生に限定する理由も明かしている。東京医大の入試のニュースから社会で女性が生きる難しさを感じ、「女子の役に立つものがいいと思った」ことや、

「女子限定にすることである程度、話題の幅を絞ることができると思ったから」
「『MM』は食事会をセッティングして、その手数料を飲食店からもらうビジネスモデルなので、ユーザーが行きたいと思える飲食店と提携する必要がある。その際に、男女混合だと行きたいお店のジャンルがバラついてしまうから」

などと説明していた。

らんらんさんは26日、自身のツイッターで、「本当にくそお豆腐メンタルなので、ウォンテッドリーの件でここ二日間お腹空かなくなった…」と心境を語っている。

その後、27日に同社がWantedlyに投稿した内容によると、26日午後にWantedlyのCFOと会い、事業内容や趣旨を改めて話した結果、「共感できる部分も多くあった」ことから、引き続きサービスを利用できるようになったという。らんらんさんは記事中で、「ユーザーの皆さんの意見を聞きながらより良いサービスを目指していきたい」と語っている。