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WTCR鈴鹿:タルキーニ「最終的に優勝できて嬉しい」ペナルティのチェコンには同情

2018年10月28日 16:01  AUTOSPORT web

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WTCR鈴鹿戦のレース2優勝のロブ・ハフ(左)、レース3優勝のガブリエレ・タルキーニ(右)
10月28日、WTCR世界ツーリングカーカップの日本ラウンド『JVCケンウッド・レース・オブ・ジャパン』の決勝レース2/レース3が行われた。レース2優勝を飾ったロブ・ハフ、レース3優勝のガブリエレ・タルキーニ、2位のオーレリアン・コンテ、3位のケビン・チェコン、そしてレース復帰戦の週末を終えたティアゴ・モンテイロが記者会見でレースを振り返った。

レース3優勝:ガブリエレ・タルキーニ
(BRCレーシングチーム/ヒュンダイi30N TCR)
「今は僕の表情でも分かるだろうけど(笑)すごく嬉しいよ。前日はペナルティを受けていて厳しいかと思っていたけれど、今日はレース2のスタートが良くて、そこでバランスを取り戻すことができた。レース3はさらにクルマは良くなったんだ。今日の2レースの結果で、ふたたびチャンピオンシップをリードすることができたが、今日のレースはケビン(チェコン)は残念だったね。彼は今日誰より速かったから。だから彼には先に行ってもらうことにした。チャンピオンシップでもリードを保てればいいわけだからね。最終的に優勝できたので、嬉しく思っているよ」

レース2優勝:ロブ・ハフ
(セバスチャン・ローブ・レーシング/フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)
「まずはガブリエレにおめでとうと言いたいし、僕の隣にいる、ティアゴ・モンテイロの復帰に賞賛の言葉を贈りたい。『お帰り』と言いたいし、彼は素晴らしい週末を送ったと思う。18ヶ月にも渡って負傷と闘い、人生を左右するようなクラッシュから戻って、こういう走りをみせてくれて僕たちも誇りに思っている。素晴らしいよ(場内拍手)」

「自分に関して言えば、今シーズンは本当に苦しい戦いを送っているので、こうして勝つことができてホッとしている。今までのキャリアのなかでもいちばんつらいシーズンじゃないだろうか。特にこの4レースくらいは辛かった。自分でも心配するほどだったけど、チームが素晴らしい仕事をしてくれたので感謝している。レース中はいいペースを保てたと思うよ。昨日のレース1は完走できなかったので、タイヤの様子が分からなかったから、今日はレース後半、タイヤのことを気にしながら走っていた。勝てて嬉しいし、僕のキャリアの中でも重要な25ポイントになったと思う」

レース3 2位:オーレリアン・コンテ
(DGスポーツ・コンペティション/プジョー308 TCR)
「今週末、二度表彰台に立つことができて嬉しいよ。レース2はイージーなレースではなかったけれど、リペアタイムの間にチームが素晴らしいクルマを作ってくれて、感謝しているよ。この週末は全体的にハッピーだったね」

レース3 3位:ケビン・チェコン
(チーム・ミュルサンヌ/アルファロメオ・ジュリエッタTCR)
「今は複雑な心境だよ。スタートでは、グリッドの停止位置が間違っていたのは気付かなかったんだ。それにスタート自体も良くなくて、ポジションを落としてしまった。でもスプーンとその次の周で順位を戻すことができたんだ。その後ペナルティが課せられた」

「ガブリエレはジェントルマンだから、僕を先に出してくれた(「彼のことをまだ良く知らないんだよ」とハフから横槍)。その後は僕のためというより、チームのために何かを残したいと5秒差を取り戻すためにプッシュを続けた。最終的にポディウムに立てたのは良かったけれど、チームには申し訳ないと思っている。ただ、この鈴鹿では1勝、3位、1ポールポジションという結果を残すことができたんだ。悪い週末じゃないよね」

レース2 15位/レース3 11位:ティアゴ・モンテイロ
(ブーツェン・ジニオン・レーシング/ホンダ・シビック・タイプR・TCR)
「まずは、素晴らしいレースを展開してくれたみんなにおめでとうと言いたい。僕は出場しないけれど、マカオでの最終戦が楽しみだよ。外から応援したいと思っている。今週末を振り返ってみると、調子を上げられたし気持ち良かった。今朝はまた予選をやりたいと思ったくらいだ。まだリズムは十分掴んでいないかもしれないけど、このままずっと走り続けたいと思っているし、今年の冬のテストも楽しみにしている」

「この場を借りて、WTCRのファミリーみんなに助けられたし、みんなの応援があったからこそ復帰できたと伝えたい。今週末は本当に感動的だったし、彼らがいたからこそ僕は復帰するモチベーションを保つことができた。来シーズンもベストを尽くしたいね。僕は戻ってきて、ここに来たんだ」