スペインで開催されているWRC世界ラリー選手権第12戦。10月27日は、SS8~SS14までの7SSが行われ、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合トップに立った。
■Mスポーツ・フォード
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合2番手
「コンディションが悪くタフな1日だった。いいタイヤ選択をできたとは思えなかったがベストを尽くした」
「タイムロスは最小限に抑えるよう心掛けていたけれど、難しかったね。午後のいくつかのSSは本当に荒れていて、かなりトリッキーだった。みんなが接近していて、明日は僕らもまだ優勝争いができるポジションにいる。かなりの接戦となるだろうけど、僕らのメインターゲットはティエリー(・ヌービル)の前を維持することだ」
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●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合4番手
「(前日とは)また違う難しくも、やりがいのある1日だった。悪条件で極めてトリッキーなSSがいくつかあったけど、クリーンで着実なドライビングをやり通して、いいポジションで最終日を迎えることができた」
「僅差だから、誰もが優勝のチャンスがあり、僕らはまだその争いの中にいる。プッシュし続けて、力強いリザルトをホームに持ち帰るつもりだ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ3総合11番手
「昨日とはまた違った難しい1日だった。WRカーでウエットなターマックを走るのは初めてだったから、僕にとっては学ぶことがたくさんあった」
「午後の中間ステージ(SS12)でブレーキにいくつかトラブルがあったけど、その後の最終ステージ(SS14)では、すごくいいタイムを出せた。それには満足しているよ」
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■ヒュンダイ・モータースポーツ
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合10番手
「今日は僕たちにとっていい1日ではなかった。良い感触を掴むために、なぜ苦戦しているのかわからなかった。このようなコンディションのなかで、このマシンで競争の激しいステージを戦うのは初めてだったんだ」
「午後の走行もあまり良くなかったから、今日行ったことを分析し、日曜午前のファイナルステージの前に何かできることはないか調べなければならないだろう」
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合5番手
「土曜日は僕たちにとって非常に強力な1日になった。マシンの感触は素晴らしく、全体を通して力強くプッシュしていくことができた」
「午前中のタイヤ選択はウエットコンディションのために難しく、妥協点をみつけなければならなかった」
「最速ではなかったかもしれないけれど、僕たちはやり遂げたよ。午後には2度のステージ優勝を果たし、総合5位まで浮上した。首位との差はたった12.7秒だ。かなりの接戦だから、何がおきても不思議ではない。僕たちが激しい戦いを続けるのは確かだよ。日曜日に戦う態勢はすべて整っている」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ3総合6番手
「簡単に言えば、ふたつに別れた1日だった。ポジティブな午前中に、トリッキーな午後だ」
「金曜日は前途有望だったから、今日のオープニング走行もその調子で進んでいった。何度かいいステージタイムを出すことができたし、ランチタイムサービスまでには、ラリーの首位に上がったんだ」
「ラリーをリードするのはいつだって気分がいいものだし、母国のファンの前だったらなおさらだね」
「残念なことに、午後のぬかるんだステージではそのペースを維持することができなかった。トップに対してタイムをロスしまった。でもまだ先頭集団と争える位置にいるし、日曜日には表彰台へ戻るのに4ステージが控えている」
■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合3番手
「もちろん今日については満足しているよ。ストレスの多いとても複雑な状況ではあったけれどね。路面がもう少し乾くだろうと予想していたんだ」
「午前中は調子を取り戻すのに少し時間がかかったけれど、自分のドライビングには満足している。区間を通して全力を尽くした。とてもトリッキーなコンディションだったが、ひとつのミスも犯さずにね」
「僕たちはまだ先頭集団にいる。それがいちばん重要なことだ。プッシュを続けていくよ。先頭集団は接戦だし、どんなことでも起こり得るよ」
●クレイグ・ブリーン(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合9番手
「ペースを出すことはできたものの、望んでいたような1日ではなかった。2度のスピンがとても高くついたよ。でも明日は全力投球し、好調子でフィニッシュするつもりだ」
●カリッド-アル・カシミ(シトロエンC3 WRC)/デイ3総合19番手
「午前中はとてもトリッキーだったよ。ウエットコンディションのなかをソフトのスリックタイヤで走ったんだ」
「午後はレインタイヤでよりいい感触を掴めたけど、ところどころにある泥のせいで簡単にはいかなかった。ミスを避けることができたのはうれしいし、今日はさらに多くのことを学べたと思うよ」
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■トヨタ
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合1番手
「昨日の遅れにも関わらず、ラリーをリードする立場となり素晴らしい気分だ。決して諦めるべきではないと改めて思ったよ」
「降雨と路面に流れ込んだ大量の泥により、今日はとても難しいコンディションだった。しかし、クルマの調子はとても良く、タイヤ選択に関しても正解だったと思う」
「最後の2本のSSは少し慎重になり過ぎてタイムを失ったが、それでも我々は依然ラリーをリードしている」
「明日はきっと激しい戦いになると思うね。すぐ後ろには5年連続王者と、9年連続王者が迫っているけど、リラックスして自分の走りを続ける事が勝負の鍵を握る事になるよ」
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●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合7番手
「本当にタフな1日だった。走り始めは良かったけど、パンクでかなり多くのタイムを失ってしまった」
「午後は路面が泥で覆われており出走順は最悪だったよ。自分自身もロングステージのSS13でスピンをするなどミスをしてしまったけど、それでもベストを尽くしたつもりだ」
「もし明日も今日と同じような天気ならば、きっとチャレンジングな1日になるだろうね。ドライバーズタイトル争いにおいては自分達ができる事は少なくなってしまったけど、マニュファクチャラーズタイトル争いに関しては良い方向に進んでいるので、ベストを尽くして貢献したい」
●エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ3総合8番手
「とても満足できる1日だった。午前中はタイヤ戦略がうまくいき、午後も悪いチョイスではなかった」
「午後のロングステージ、SS13のコーナーは多くの泥で覆われていたため、少しミスをしてタイムを失ってしまった」
「しかし、速さは十分にあったと思う。全体的には、間違いなく昨日よりもポジティブな1日だった」
「タイム差が大きいため前の選手を捕える事は難しいかもしれないけど、明日は最後まで楽しんで走り、フィニッシュを目指すよ」