2018年F1メキシコGPの土曜予選で、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは15番手、ブレンドン・ハートレーは14番手だった。
午前のFP3でガスリーは8番手、ハートレーは16番手のタイムを記録した。
ガスリーは金曜にパワーユニット(PU/エンジン)のエレメントを交換して15グリッド降格、その後、ギヤボックスを交換したことでさらに5グリッド降格のペナルティを受けることが決まっている。そのため、Q1を13番手(1分16秒828)で突破したものの、Q2ではインスタレーションラップのみでタイムを出さず、15番手となった。
ハートレーはQ1で10番手タイム(1分16秒682)をマーク。しかしQ2では最後のランをうまくまとめられず、Q1でのタイムより約0.5秒遅いタイム(1分17秒184)にとどまり14番手で予選を終えた。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
まずはフロントロウを独占したアストンマーチン・レッドブル・レーシングに対してお祝いの言葉を述べたい。彼らは素晴らしい仕事を成し遂げた。
昨夜の雨により午前のFP3は、路面温度が低く、ウエットでのスタートになった。インターミディエイトタイヤで走るにはドライ過ぎ、ドライタイヤで走るにはウエット過ぎていたので、セッション前半はほとんど走らなかった。
よかった点は、昨日と違い路面温度が低かったことで、そのおかげでマシンのスタビリティとバランスが向上した。ピエールは金曜日にあまり走れなかったので、ドライタイヤで走れる状態になるとすぐさま彼をハイパーソフトでコースに送り出した。その走行によって、明日に向けてタイヤへの理解を深めることができた。タイヤのグレイニングは相変わらず起きたものの、金曜よりは少し状態がよくなった。
ピエールは予選シミュレーションで非常によいパフォーマンスを見せた。セクター1でトウを使えたこともあったが、前夜にマシンのセッティング変更を行ったことも助けになったと思う。
ブレンドンは、1回目のランのアウトラップでバーチャル・セーフティカーが出たことで、プッシュラップに向けてタイヤの温度を十分に上げられなかった。また、2セット目のタイヤでは彼自身、いくつかのミスをした。
ピエールについては予選Q2では走らせない予定だったため、Q1で新品ハイパーソフトを3セット使用した。最後のランは非常にうまくいっていたが、ミドルセクターでトラフィックにつかまり、少なく見積もっても0.2秒はロスしたと思う。
ブレンドンはQ1ではハイパーソフトの新品を2セット使い、素晴らしい走りをして余裕でQ2に進んだ。Q2で同じレベルのタイムを出すことができなかったのは残念だ。彼にはQ3に進めるだけの速さがあったのだ。
決勝ではタイヤに苦労することになりそうなので、グレイニングを避けるため、正しい戦略で走ることが重要になる。明日に向けベストなプランを用意すべく、今夜しっかりと検討を行う。