2018スーパーフォーミュラ最終戦で予選トップ3を獲得した山本尚貴(中)、山下健太(左)、中嶋一貴(右) 全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦の公式予選を終え、ポールポジションを獲得した山本尚貴(TEAM MUGEN)、2番グリッドの山下健太(KONDO RACING)、3番グリッドの中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が会見に登場。予選を振り返るとともに、明日の2018年スーパーフォーミュラ最終戦となる決勝レースに向け、意気込みを語った。
■山本尚貴(TEAM MUGEN)/予選ポールポジション
「緊張した予選でした。金曜の走り始めから順調に来ていたと思ます。ただ、金曜の専有走行では結果が9番手で終わっていたので、本当に予選で自分の調子が上がるのか、と不安に駆られたりもしました。でも、予選でポールポジションを獲ろうと自分に言い聞かせ、チームもそういう環境を作ってくれました。そのおかげでポールポジションを獲ることができたと思います」
「鈴鹿で、(予選Q1の)ミディアムと(Q2、Q3の)ソフトタイヤのセッションともに一番で終わることができましたし、SF14最後の予選でポールポジションを獲ることができてうれしいです」
「ただ、大事なのは明日の決勝レースです。明日の決勝レースでは思い切り行って、絶対に勝ちたいし、チャンピオンを獲りたいという思いを誰よりも持ってレースに臨みたいと思います」
「昨日の会見でもお話しましたが、鈴鹿に来るまで、チャンピオンシップで誰がどうなれば、というポイントの計算などは一切見ずに来ました。予選後も彼ら(石浦宏明、ニック・キャシディ)の順位は見たけれど、意識はしていません」
「(ライバルのポジションが)どうだろうと、僕は一切気にしていません。僕が一番を獲れば問題ないですから。(グリッドが)離れたところにいるから余裕なのかと言えば、山下(健太)選手や中嶋(一貴)選手が近くにいます。彼らも勝ちに来るでしょうから負けるわけにはいかないですしね。ライバルは直接チャンピオン争いをしているふたり(石浦、キャシディ)だけではありません。誰が近くにいようと、(レースに挑む自分の姿勢には)関係ないことです」
■山下健太(KONDO RACING)/予選2番手
「(紹介される際にファーストネームが呼ばれず)山下です。名前を忘れられてしまうくらい、今年はいいところがありませんでした(苦笑)。最終戦鈴鹿で予選2番手を獲れてうれしいです。今週末は練習からあまりよくなく、ミディアムタイヤが特に遅くて、Q1で残れるか、とチームと話をしていました」
「ただ、ソフトタイヤならパフォーマンスが上がるので、Q1で残り路面が上がってくればいいところにいけるかもしれないとは思っていました。予選2番手を獲れるとは思っていなかったですね。決勝レースでは、予選順位からポジションを下げてしまう(ことが多い)。せっかく2番手を獲れたので、山本選手についていって、抜けるくらいのレースをしたいと思います」
「(明日は)自分のレースとして勝ちたい気持ちはありますが、(チームメイトの)ニックのチャンピオンがかかっています。僕がニックを先に行かせなければならない状況なら、そうるすると思います」
「(KONDO RACINGレーシングとしてもチームタイトルがかかっていることについて)プレッシャーは感じてないし緊張もしていません。とにかくいいレースがしたいです。(今シーズン)ここまでいいレースができていないので。最終戦はいいレースにしたいですね」
■中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)/予選3番手
「意外にクルマの状況、タイムがよかったです。Q2では(2番手で)トップが見えるところまでいくことができました。なのでQ3はねらっていたのですが、うまくまとまりませんでしたね。ちょっと悔しい結果です。でも2列目ですし、今シーズンのスーパーフォーミュラのなかではいい予選になりました。前向きにとらえて、いい意味でチャンピオン争いをかき回したいと思います」
「(今季苦戦気味だったところから今大会での好調さについて)多少、(クルマについて)見直せるところは見直しました。ただ、僕がというより、今回、相対的に周りが落ちた印象です。今回も決してフィーリングがよかったわけではありません」
「ここ最近は前戦岡山は雨でしたし、第5戦もてぎでは(WEC参戦のため)なかったし、まともに参戦できていないので……(苦戦していたように見えるかもしれない)」