F1第19戦メキシコGP金曜フリー走行2回目はレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。
昼前から日差しはいっそう強くなり、FP2の始まる午後2時には気温23℃、路面温度46℃まで上がった。FP1をサードドライバーに譲ったフェルナンド・アロンソ、エステバン・オコン、シャルル・ルクレールがこのセッションから復帰した。このコースが初めてのルクレールは、最初から積極的に周回を重ねる。
路面コンディションがある程度改善したFP2では、多くのドライバーがスーパーソフトタイヤやウルトラソフトタイヤの感触を確かめる作業に取りかかった。スーパーソフトのセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がまず最速タイムを出すが、同じタイヤのルイス・ハミルトン(メルセデス)がコンマ1秒以上速いタイムでトップに立った。
直後にはフェルスタッペンがウルトラソフトで、ハミルトンを1秒4以上しのぐ。ハイパーソフトタイヤのセルジオ・ペレス(フォース・インディア)が、コンマ5秒遅れながら2番手につけた。
30分過ぎにはベッテルがハイパーソフトで出て行くが、フェルスタッペンのコンマ5秒落ち。同じコンパウンドのキミ・ライコネン(フェラーリ)は何度もブレーキングでロックさせ、ウルトラソフトのダニエル・リカルド(レッドブル)に次ぐ4番手に留まった。
45分過ぎ。ハイパーソフトに履き替えたフェルスタッペンが、自己ベストをコンマ7秒以上縮める1分16秒720を叩き出す。リカルドが0.153秒差で続く。さらにカルロス・サインツJr.(ルノー)が3番手に付け、FP1の好調を維持した。
ベッテルは1000分の1秒差で4番手。ルノーのニコ・ヒュルケンベルグもチームメイトからコンマ1秒遅れで5番手だ。そして新エアロパッケージを装着したトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、0.015秒差で6番手。午前中ほとんど走れなかったピエール・ガスリーは、14番手に留まっている、
終了10分前。ハイパーソフトでロングラン中のフェルスタッペンがターン1を直進し、コース脇にマシンを止める。フェルスタッペン、リカルドがFP1に続いて1-2を形成し、メキシコの初日は予想通りレッドブルが速さを見せたものの、ここ数戦続く信頼性への不安が、ここでも出てしまった。
フェラーリ勢はベッテル4番手、ライコネン8番手。メルセデスはハミルトン7番手、ボッタス9番手で、ハイパーソフトで速さが出せていない。さらにウルトラソフトでのロングランに専念したボッタスは、左フロントのグレイニングに苦しんでいた。