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「金が欲しいなら後で来て」 強盗グループが店主の罠にかかり逮捕(ベルギー)

2018年10月26日 21:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

店主の言葉にまんまと騙された強盗団が逮捕(画像は『BBC News 2018年10月23日付「Belgian robbers asked to come back - and arrested on their return」』のスクリーンショット)
ベルギーから、とんでもなく間抜けな強盗犯のニュースが飛び込んできた。真っ昼間に店に押し入った強盗グループは、「後で来て」と言った店主の言葉通り閉店時間に店にやってきたところを待ち構えていた警察官に逮捕されたのである。『BBC News』『The Independent』などが伝えた。

10月20日の午後3時頃、ベルギー南部のシャルルロワにある電子タバコ店に、6人の武装強盗犯が押し入った。店主のディディエさんは、14分ほど犯人らと話し「今はベストな時間帯じゃない。店には1000ユーロ(約13万円)しかないんだ。今、持って行くこともできるだろうけど、店が終わる頃に戻ってくれば2,000~3,000ユーロ(約26万円~39万円)は渡せるはずだから、後でもう一度来て」と伝えた。

この言葉を真に受けた犯人らは、閉店時間の1時間前である午後5時半に店にやってきた。しかしディディエさんが「まだ営業中だぞ」と言ったため犯人らは店の中には入らず、閉店となった午後6時半に再び律儀にやって来たのである。当然、待ち構えていた警察官に彼らは逮捕された。ディディエさんは、このように語っている。

「警察に通報して事情を話した時、警察官は強盗グループが戻ってくるとは思えないと言い、信じられない様子でした。ですが店で待機してほしいと頼んだのです。そうしたら戻ってきて。まるでコメディーですよ。今じゃ、奴らはベルギーで最も間抜けな強盗と呼ばれています。」

この件で、未成年者1人を含む5人が逮捕されたが、1人は未だ逃走中ということだ。

画像は『BBC News 2018年10月23日付「Belgian robbers asked to come back - and arrested on their return」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)