WTCR鈴鹿の予選2トップタイムをマークしたケビン・チェコンのアルファロメオ・ジュリエッタTCR FIA WTCR世界ツーリングカーカップの今季第9ラウンドとなる『JVCケンウッド・レース・オブ・ジャパン』が10月26日、鈴鹿サーキットで開幕した。初日は2回のフリープラクティスと予選が2回行われ、予選1はオーレリアン・コンテ(プジョー308 TCR)が、予選2はケビン・チェコン(アルファロメオ・ジュリエッタ・TCR)がトップに。レース2のポールポジションはペペ・オリオラ(クプラTCR)が獲得した。
今季からTCR規定が採用され、多くの変革が訪れたツーリングカーレースの世界最高峰のWTCR。新規定採用後初の日本での開催となる今回は、全日本スーパーフォーミュラ選手権との併催、そして25台のエントリーと、今までのWTCCとは異なるスタイルとなる。
走行初日ながら、迎えた10月26日(金)は9時10分からフリープラクティス1が、その後フリープラクティス2、さらに予選1、ノックアウト形式の予選2が行われるなど、盛りだくさんの一日となった。ただ初日はフリープラクティス、さらに予選でもコースアウトや接触、またS字や日立オートモティブシステムズシケインに設置されたタイヤバリアに接触して赤旗が複数回提示されている(このバリアはスーパーフォーミュラ走行時は撤去)。
晴天にも恵まれるなか、まずはフリープラクティスではマット・ホモラ(プジョー308 TCR)が2分13秒087で最速、オーレリアン・パニス(アウディRS3 LMS)が続き、コンテが続くなど、後半戦調子を上げているプジョー勢が首位、3位につけた。
続くフリープラクティス2では、地元レースとなるホンダ・シビック・タイプR・TCR勢が上位につける。ヤン・エルラシェールが2分12秒481でトップに。コンテが2番手、エステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR・TCR)が3番手。ジャン-カール・ベルネイ(アウディRS3 LMS)が4番手につけ、ランキング上位を占めるヒュンダイ勢ではイバン・ミューラー(ヒュンダイi30N TCR)が5番手でフリープラクティスを終えた。
迎えた13時からの予選では、各車タイヤを替えながらアタックを展開するが、そんななか2分11秒536までタイムを縮め、トップを奪ったのはコンテ。2番手にはケビン・チェコン(アルファロメオ・ジュリエッタ・TCR)が続き、3番手にグエリエリ、4番手にエルラシェールとホンダ勢が続くことになった。
スーパーフォーミュラのフリー走行を挟み、15時30分から行われたノックアウト形式の予選では、Q2でチェコンのアルファがトップタイムをマーク。コンテ、ガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30N TCR)、エルラシェール、そしてメディ・ベナーニ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)と続くトップ5に。Q2で10番手につけたペペ・オリオラ(クプラTCR)が10月28日に行われるレース2のポールポジションを獲得、ロブ・ハフ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)がフロントロウ2番手につけた。
Q2に続き、シングルカーアタックで行われたQ3は、すっかり夕暮れのなかでの走行となったが、最後にアタックして2分10秒742をマークしたのはチェコン。昨年までフォーミュラで活躍していた若きイタリア人ドライバーがアルファにポールポジションをプレゼントした。2番手は2分11秒441をマークしたタルキーニ。3番手にはコンテが続き、レース1に続き好位置につけることに。4番手はホンダ勢最上位となったエルラシェール、5番手はベナーニとなった。
WTCR世界ツーリングカーカップは、10月27日14時05分から決勝レース1が、10月28日11時からレース2、12時30分からレース3が行われる。