全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は10月26日、2019年からスーパーフォーミュラに導入される新シャシー『SF19』について、ドライバー頭部保護デバイス『ハロ』を採用することを正式決定したと発表した。
今季からF1やF2でも採用されているハロは、アクシデント等の際にドライバーの頭部を保護する狙いがある。コクピット上面にチタン合金製のデバイスが設けられており、今季もいくつかのアクシデントでその効果が実証されている。
2019年からスーパーフォーミュラに導入されるSF19はダラーラ製の新シャシーで、シェイクダウン時はハロが無い状態でテストされていたものの、その後富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ、スポーツランドSUGOでのテストの際にハロを装着していた。
ハロについては、ドライバーが万が一の際に迅速にコクピットから脱出できるか、またコースサイドのフラッグを確認できるか等の視界の確保が懸念材料とされており、スーパーフォーミュラが開催されるサーキットで適したデバイスなのかの確認、そして脱出テストがこれまでのテストで行われてきたという。
その結果、テストでドライブした10人のドライバーが視認性を確認。JRPではハロ導入を決定したという。
10月27~28日に開催されるスーパーフォーミュラ第7戦では、インディ500優勝者の佐藤琢磨、ル・マン24時間優勝者の中嶋一貴という豪華なふたりによってデモランが予定されているが、このデモランでもハロ装着のまま走行する予定だ。