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千趣会が18年12月期通期予想を最大75億円の赤字に修正、社長交代へ

2018年10月26日 18:13  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

千趣会が運営する「ベルメゾン」サイトより
千趣会が10月26日、2018年12月期通期連結業績予想を修正したと発表した。売上高は当初予想を65億円下回る1,125億円になる見通し。また、営業利益は3億円の黒字から最大70億円の赤字、経常利益は4億円の黒字から最大75億円の赤字、純利益は2億円の黒字から最大103億円の赤字に下方修正した。

 同社は下方修正の理由として、消費活動の急速なECへのシフトや、新たなビジネスモデルを構築した企業の参入による競争の激化、同社の通信販売事業の利益率低下およびオペレーションコストの増加などによる業績の悪化を挙げている。
 また、10月26日の今日開催された取締役会において代表取締役をはじめとする人事異動および役員報酬減額について決議。10月31日をもって星野裕幸代表取締役社長は同職を退き、11月1日付で取締役執行役員の梶原健司氏が後任に就く。近年の業績不振の経営責任を明確にするという理由から星野氏より辞任を希望する旨の申し出があったといい、新体制のもと通信販売事業における早期の業績回復および安定化を図る。また、2018年11月から2019年3月までの5ヶ月間、取締役の報酬の減額を実施する。
 抜本的な事業構造改革として2017年10月に公表した中期経営計画の内容を見直し、45歳以上の正社員及び全契約社員を対象に希望退職者を280人募集するほか、大阪本社および東京本社所在地の移転などにより資産効率および業務効率の向上と収益改善を図るという。現大阪本社は移転後、売却を予定している。

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