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ロバート・デ・ニーロの事務所に不審な小包 “反トランプ派”を狙った犯行か

2018年10月26日 12:32  Techinsight Japan

Techinsight Japan

“アンチトランプ派”で知られるロバート・デ・ニーロ
現地時間22日以降、米国内の反トランプ派の要人宅などに相次いで爆発物と見られる不審な小包が送りつけられている事件で、新たに米俳優ロバート・デ・ニーロがターゲットになっていたことが明らかになった。『TIME』『ABC News』など多くの米主要メディアが伝えている。

このところ米国で、反トランプ派の要人宅などに相次いで爆発物と見られる不審な小包が送りつけられる事件が続いているが、現地時間25日には俳優ロバート・デ・ニーロのもとにも同様の小包が送りつけられていたことが分かった。

不審な小包にはニューヨーク州マンハッタンのダウンタウン「375 Greenwich Street」という住所が記載されており、ここにはロバートが共同所有するレストラン「Tribeca Grill」や映画製作会社「Tribeca Productions」が入居している。数日前に「Tribeca Productions」の郵便室に届いていたこの小包にセキュリティ担当者が異変を感じ、25日の午前4時頃に警察へ通報したそうだ。マンハッタンのダウンタウンには早朝から警察や救急車が駆けつけビルの周りを数ブロック閉鎖、午前6時半ごろにこの郵便物が撤去された。

この日は米前副大統領ジョー・バイデン氏のデラウェア州の事務所にも不審な2個の小包が送られており、これまでにオバマ前大統領やヒラリー・クリントン元国務長官など民主党を代表する政治家らに届いた同様の爆発物を含めると、これが10個目となった。

今週に同様の不審な郵便物が送りつけられてきたのは、“アンチトランプ派”として知られる知名度の高い人物ばかり。またトランプ大統領がこれまでTwitter上や選挙集会の場で散々にこき下ろしてきた人々でもある。

しかしホワイトハウス報道官のサラ・サンダース氏は、

「トランプ大統領は、今回の不審郵便物の事件とは一切関わりはありません。」

「トランプ大統領が関与しているなどという考えは全くもって愚かです。」

と一連の事件と大統領の関連性を強く否定している。

米中間選挙を11月6日に控えたタイミングで発生しているこの一連の犯行は、現在捜査当局が全力でその背景を調べている。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)