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Appleの10月イベントでは新型MacBook、iMac、Mac Miniを発表? 注目は新しいiPad Proか

2018年10月26日 08:31  リアルサウンド

リアルサウンド

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 iPhone XS Max等を発表してから1ヶ月ほどが経過した10月中旬、Appleが10月30日に再びイベントを開催するとの報道は、関係各所にちょっとしたサプライズを起こした。そのイベントで発表されるかも知れない製品の情報に関して、その一部が明らかになった。


(参考:iOS12で早くも不具合多発?


・未知のモデル番号から発覚


 テック系メディア『Digital Trends』は24日、Appleの10月イベントで発表される可能性が高い製品のモデル番号がユーラシア経済連合に提出された書類に記載されていた、と報じた。ユーラシア経済連合とはロシアを含む複数の東欧諸国が加盟している経済連合であり、加盟国における関税を制定するといった活動をしている。


 件の書類には、A1993、A2115、A2116といった3つの未知のApple製品のモデル番号が含まれていた。モデル番号とは同社製品の各モデルに付けられる識別番号であり、例えばiPhoneであれば「設定」画面から調べることができる。未知のモデル番号が記載されていたということは、その番号に対応した新製品が存在し近いうちにリリースされることを強く示唆する。


 同メディアは、以上の未知のモデル番号に対応するものは新しいMacBook、iMac、そしてMac Miniと推測している。というのも、MacBookとMac Miniに関しては久しく新モデルが発表されていないからだ。


 さらに、Apple製品に関する予測で著名なMing-Chi Kuo氏によれば、発表されるかも知れない新しいMacBookは13インチRetinaディスプレイとIntel製最新チップが実装される、とのことだ。


・新しいiPad Proはベゼルレスでノッチなし?


 Apple製品専門ニュースメディア『9to5Mac』は、ユーラシア経済連合に提出された書類の件に加えて、新しいiPad Proについても報じた。新しいiPad Proに関しては、今年3月末に第6世代iPadがリリースされたこともあり、その発表が長らく期待されてきた。


 9to5Macは新しいiPad Proこそが10月イベントにおけるスターだと述べたうえで、その仕様を予想している。その予想では、画面サイズが11インチと12.9インチの2モデルが発表される、としている。そして、もっとも注目すべきはデバイス本体に対してディスプレイの専有面積が広いベゼルレスが採用され、さらにiPhone Xシリーズに見られるノッチがないデザインとなる。


 カメラにはiPhone Xシリーズに実装されているFace IDを可能とするTrueDepthカメラが実装される。TrueDepthカメラを実装するために、デバイス本体はある程度の厚さとなる。また、Lightningポートが廃止され新たにUSB-Cポートが採用される。Apple Pencilをデバイス本体に付けることができる磁気アタッチメントも実装される可能性もあるようだ。


・タブレット市場では1位のApple


 PC市場とタブレット市場におけるAppleの立ち位置については、大手調査会社のレポートを参照すると理解できる。大手調査会社Gatnerが7月に発表した2018年第2四半期における世界のPC出荷数に関するレポートによると、Appleは7.1%のシェアを占めており、PCベンダーとしては4位となっている。1位はLenovoで以下HP、Dellと続き、この3社で60%を占める。PC市場では、依然としてWindowsがシェアの多くを占めているのだ。


 タブレット市場に関しては、調査会社IDCが8月に2018年第2四半期における世界のタブレット出荷数についてのレポートを発表している(下の画像参照)。同四半期における世界のタブレット出荷数は、前年同四半期に比べて13.5%減少している。タブレット出荷数に対するシェアをベンダー別に見ていくと、iPad擁するAppleが34.9%となり1位となっている。2位はSamsungであり、以下HuaweiとLenovoが続く。注目すべきは、タブレット市場全体は縮小しているにもかかわらず、Appleのタブレット出荷数は前年に比べて0.9%増加していることだ。こうした増加は、タブレット市場におけるAppleのシェアが拡大していることを意味する。


 10月30日のイベントで新しいiPad Proが予想されたような仕様で発表されたならば、Appleはプロのタブレットユーザに大きくアピールすることになり、タブレット市場における立ち位置をますます盤石なものとすると考えられる。いずれにしろ、今度のイベントからは目を離せないだろう。(吉本幸記)