デザイナーの井下恭介は、ニューヨークのパーソンズ美術大学在学中に「イシタ(isita.)」を立ち上げ、福島第一原発事故から着想を得たファーストコレクションを2017年秋冬シーズンに発表。今シーズンから拠点を東京に移し、それに伴いブランド名も「ケーツー(K2)」に変更した。2019年春夏コレクションでは「THE POWER OF LOVE(愛の力)」をコンセプトに掲げる。
「バックパック型変形式テント」と銘打った同作は、今年1年間に各地で起きた地震や台風、災害発生後の避難生活に着目し製作。通常はバックパックとして、非常時には2~3人用のテントとして使用できる。販売について現時点で予定はないが、生産が可能になり次第検討していくという。現在は特許取得を進めており、今後は難民キャンプ内での使用などを視野に入れている。