トップへ

ケンダル・ジェンナーの“アフロヘア”に非難の声 『Vogue』が謝罪

2018年10月25日 17:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

“アフロヘア”で非難されたケンダル・ジェンナー(画像は『Vogue 2018年10月19日付Instagram「Fifteen years and 150 finalists later, the @CFDA/Vogue Fashion Fund prize has created global stars, local heroes, a must-watch New York Fashion Week, and, most important, a true sense of community among designers of all ages and backgrounds」』のスクリーンショット)
昨年モデルの長者番付で1位に輝いたケンダル・ジェンナー(22)。そのケンダルが『Vogue』誌に“アフロヘア”で登場したとして、非難を受けることになった。『Vogue』が撮影の経緯についてコメントを出している。

発端となった写真は先週、『Vogue』の公式インスタグラムで公開されたもの。大きなクルクルヘアのケンダル・ジェンナーがストレートヘアのイマン・ハマンと写っている1枚や、同じヘアスタイルでケンダルが単独で写っているものだ。このケンダルの髪が“アフロ”だと一部の人々が指摘し、「どうしてナチュラルにこの髪型の人種のモデルを起用しなかったの?」「ケンダルは黒人の女の子になろうとしているの?」とコメントしている。

この批判を受けて、『Vogue』は『E!News』に「この写真はエドワード朝時代の人々(英国の20世紀初頭、エドワード7世時代の人)とギブソン・ガール(チャールズ・ダナ・ギブソンが描いた女性像。19世紀末から20世紀初頭に米で流行)のヘアを意図しています。(Vogueの)ブロック・コレクションに合っていますし、ふんわりとボリュームを出していた60年代と70年代初期のビッグヘアの時代なのです。意図としていたことと違って伝わってしまったのなら申し訳ございません。不快にさせるつもりはありませんでした」と釈明した。

ケンダルといえば、2017年にペプシのコマーシャルに出演して炎上。CMはデモの中でケンダルが警察官にペプシを渡して歓声があがるというストーリーで、このシーンが2016年に米ルイジアナ州で撮影された写真に似ていると指摘され炎上した。当時の写真は黒人男性が白人警官に射殺された事件を受けて起きた抗議デモ中に、黒人女性レシア・エヴァンスさんが機動隊の前に颯爽と立ちはだかった時のもので「黒人の命は大切である(Black Lives Matter)」運動の象徴的なシーンとして話題となった。そのため、人種問題がペプシだけで解決できるほど簡単ではないという批判があがっていたのだ。

人種問題について、アメリカでは髪型やメイク、服装1つで炎上へと発展するため、注意を払わなくてはならないようだ。

画像は『Vogue 2018年10月19日付Instagram「Fifteen years and 150 finalists later, the @CFDA/Vogue Fashion Fund prize has created global stars, local heroes, a must-watch New York Fashion Week, and, most important, a true sense of community among designers of all ages and backgrounds」、2018年10月17日付Instagram「15 years ago, the @CFDA/Vogue Fashion Fund was created to make the American fashion community more caring, more creative, more conscionable.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)