映画『生きてるだけで、愛。』の本編映像が公開された。
公開された映像は、趣里演じる主人公・寧子と菅田将暉演じる同棲中の恋人・津奈木がすれ違っていく様を描いたシーン。寧子が自分の悩みを話し続けるも、仕事のストレスや疲労が限界寸前で相槌を打つことしかできない津奈木に対し、「『うんうん』ばっかじゃん!」と怒鳴る場面や、苛立ちをぶつける寧子に無言で冷たい視線を向ける津奈木の姿が映し出されている。
関根光才監督は同作について「いわゆる恋愛の話にしてはダメだと思った」と語っている。また「男女の愛情を軸にしてはいるけれど、二人の間に流れているものは性愛などとは別の次元にいっています。だからこそ惚れた腫れたの話ではなく、人と人とのつながりという意味でのラブストーリーにしたいと思いましたし、素晴らしいキャストとスタッフの皆さんのおかげで、それは成功したのではないかなと思っています」とのコメントを寄せている。
11月9日から公開される『生きてるだけで、愛。』は、本谷有希子の同名小説が原作。同棲中の恋人・津奈木に日常的に理不尽な感情をぶつけてしまう寧子と、彼女の怒りを静かにやり過ごす日々を送る津奈木の前に津奈木の元恋人・安堂が現れたことで、2人の関係に変化が訪れる、というあらすじだ。