2019年は電動バイクレースにスイッチするチャビエル・シメオン 2019年から始まる電動バイクレース『FIM Enel MotoE World Cup(MotoE)』に参戦するEsponsorama Racing(エスポンソラーマ・レーシング)が、ライダーラインアップを発表した。2018年、MotoGPクラスに参戦中のチャビエル・シメオン(レアーレ・アビンティア・レーシング)が、そのうちのひとりとして起用される。
MotoEは、2019年から新設される電動バイクによるチャンピオンシップ。マシンはイタリアの電動バイクメーカー、Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)の『Energica Ego Carsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』のワンメイクで、ミシュランがタイヤサプライヤーを務める。
開催初年度となる2019年シーズンは12チームから18名のライダーがエントリーすることが明らかにされており、これまでに2012年のMotoGP125ccクラスチャンピオン、ニコラス・テロル(アンヘル・ニエト・チーム)などの参戦が発表されている。
エスポンソラーマ・レーシングが起用するのは、シメオンとエリック・グラナド。シメオンは今季、レアーレ・アビンティア・レーシングからMotoGPクラスに参戦する29歳のベルギー人ライダー。エスポンソラーマ・レーシングはMotoGPクラスに参戦するレアーレ・アビンティア・レーシングのMotoEチームであることから、シメオンは来季、カテゴリーを移して同チームから参戦ということになる。
一方、グラナドは22歳のブラジル人ライダーで、2017年にはヨーロッパ選手権のMoto2クラスでチャンピオンを獲得している。エスポンソラーマ・レーシングはベテランライダーと若手ライダーといった布陣で、電動バイクレースに挑む。
シメオンはMotoE参戦に際し、「疑いようもなく、僕のレース人生において重要なステップになるだろう」と語っている。
「次世代バイクのまったく新しい世界選手権に参加できてうれしく思っているよ。きっと(これまでのレースとは)まったく違うだろうけれど、同時にすばらしい経験になるだろうね」
「MotoEのテストが待ちきれないよ。バイクはまったく違うものだろうし、ライダーのレベルもほかのカテゴリーよりも高いだろうから、僕たちができることを確かめたいと思ってる」
また、グラナドも11月にスペインのへレスサーキットで行われるMotoE1回目のテストを「楽しみにしている」と期待感を表す。
「MotoEはすべての人にとって新しいレースだ。バイクがどう走り、競うためにはどう走り方を変えていかなければいけないのか、みんな疑問に思っているだろう」
「でも、僕はチームがサポートしてくれるから、最初から充分戦えると思っている。MotoEは二輪ロードレースになかでひとつのターニング・ポイントになると思う。この新しいチャンピオンシップに参加できてうれしいよ」
現在までのところMotoEの参戦体制については、今回のエスポンソラーマ・レーシングの発表を含めて4チーム5名のライダーのエントリーが発表ずみだ。11月23~25日には1回目のテストがスペイン・へレスサーキットで予定されていることから、今後も続々とライダーラインアップが確定していくことが予想される。