シリーズランキング首位を行くアズコナに対し、第6戦モンツァで連勝を飾り一気に選手権2位に浮上してきたTCRインターナショナル王者のジャン-カール・ベルネイ(アウディRS3 LMS)を筆頭に、“強豪”ターゲット・コンペティションのドゥサン・ボルコビッチ(ヒュンダイi30 N TCR)、KCMGのアッティラ・タッシ(FK8ホンダ・シビック・タイプR)ら4人がタイトルコンテンダーとなった。
その4名の勝負に加え、バルセロナのグリッドにはTCRドイツのフロントランナー、マイク・ハーダー(FK8ホンダ・シビック・タイプR/KCMG)や、BTCCイギリス・ツーリングカー選手権でスバル・レヴォーグGTをドライブする2017年チャンピオンのアシュリー・サットン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/ウエスト・コースト・レーシング)、そしてWTCR世界ツーリングカー・カップのレギュラー勢でもあるノルベルト・ミケリス(ヒュンダイi30 N TCR/M1RA)、ナサニエル・バートン(アウディRS3 LMS/コム・トゥ・ユー・レーシング)など、シリーズ争いの行方に大きな影響を及ぼしそうな強力なゲスト勢がそろった。
また、ここまでの3戦で記録した総合ラップタイムを勘案して新たなBoP(性能調整)も発動し、アウディRS3 LMSが50kg、ヒュンダイi30 N TCRが40kg、セアト・クプラTCRが20kg、そしてフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRが10kgのウエイトを搭載。対してスバルWRX STIが30kg、FK8ホンダ・シビック・タイプRとプジョー308TCRが20kgの軽減措置を受けた。
ベルネイは7位のリザルトが精一杯で逆転はならず。8位アズコナが待望のチャンピオンを獲得。レースウイナーはKCMGの3台目を走らせたハーダーとなり、これによりKCMGがチームズタイトルを獲得。2位にダニエル・ナジー(ヒュンダイi30 N TCR/M1RA)、そして3位にはTCR EUデビュー戦で初表彰台となったサットンが入った。