マクラーレン・レーシング代表を務めるザック・ブラウンは、ストフェル・バンドーンが、マクラーレンですごした2年間でもっと個性を出すべきだったかもしれないと考えている。
2017年にF1デビューを飾った時は、若く輝かしい才能の持ち主として迎えられたバンドーンだったが、マクラーレン50年の歴史の中で最も低迷に苦しんだ時期ということもあり、チームの期待に沿う結果を出すことができなかった。
つまりバンドーンは間違った時期にマクラーレンに加入したことになるが、ブラウンは彼の個性と性格が、非常に競争が激しく、厳しいF1の世界に合っていたのか疑問に思っている。
「彼はあまりに会社員のようだったかって?いや私はそうは言わない」とブラウンは語った。
「彼は素晴らしい好青年だ。だが彼はもう少し我々とともにアグレッシブになるべきだったかもしれない」
「フェルナンド(・アロンソ)は何かマシンについて気に入らないことがあると、ためらわず声を上げる。しかしストフェルの場合、この環境で声を上げるのは難しいことだったかもしれない」
アロンソは、現在のチームメイトであるバンドーンを、彼の世代の中でも最高のドライバーのひとりと見ており、彼がフォーミュラEに移籍することで成功することを願っている。
「低迷している時期のマクラーレンにいたことは、ストフェルにとって不運だった。この2年で彼に与えられたマシンを考えるとね」とアロンソはベルギーの放送局RTBGに語った。
「彼にとって変化は良いことだと思う。彼はこれまで参戦したすべてのカテゴリーを制した。だけどF1はモーターレースのなかでも、才能だけではマシンの弱点を克服できない唯一の分野なんだ」