リスクモンスターは10月19日、第1回「隣の芝生(企業)は青い」の調査結果を発表した。調査は今年8月にネット上で実施し、全国の20~59歳の男女1000人から回答を得た。
「知人や友人の勤め先に対する羨望」を聞くと、「羨ましいと感じたことがある」(47.7%)が「羨ましいと感じたことはない」(52.3%)を少し下回っているが、ほぼ半々だった。
内訳をみていくと、「男性」(43.0%)と比べ「女性」(52.4%)、「未婚者」(41.5%)と比べ「既婚者」(52.4%)の方が、「羨ましい」と感じた割合が高く、年齢では、「30代~50代」においては半数以上の52%という結果だった。
「無職」の75%が「羨ましいと感じたことはない」と回答
一方、「羨ましいと感じたことはない」という回答は「無職」(75.0%)、「公務員」(58.8%)で高かった。年収別では「1500万円以上」の人も83.3%が羨ましいと感じたことがないと回答している。
知人・友人の勤め先に対して羨ましいと感じている人に「羨ましいと思う企業名」を聞くと、1位が「国家公務員」(17.8%)、2位が「地方公務員」(13.6%)、3位が「トヨタ自動車」(6.9%)、4位が「パナソニック」(2.3%)、5位が同率で「ソニー」、「デンソー」、「三菱商事」(1.5%)だった。
公務員の中においては「地方公務員」より「国家公務員」に羨ましいと感じている人が多いようだ。民間企業においては1位の「トヨタ自動車」が2位の「パナソニック」の3倍の回答率を得ていることから、民間企業としては「トヨタ自動車」が抜群の羨望度である事がうかがえる。
年収1000万円以上でも「友人の給料が高くて羨ましい」と思う
「自身の勤め先よりも知人・友人が勤める企業の方が魅力的に感じる理由」については、「給料が高い」(72.6%)が最多で、次いで「福利厚生が充実している」(50.1%)、「安定性がある」(36.7%)、「業績が好調である」(34.3%)と続く。
羨ましいと思うポイントは性別、年齢による差はほとんどなく、会社の安定性や厚待遇が多かった。年収別では「300万円未満」でも「1000万~1500万円未満」であっても、「給料が高くて羨ましい」という回答が最も多かった。とにかく、自身よりも高収入の人に対して羨ましいと感じる傾向があるようだ。
調査元は、
「今回のアンケートにおいて知人や友人の勤め先について『羨ましいと感じたことはない』と回答した約半数の人は自身の職場に満足している人だけでなく、他の勤め先も同様に大変であることを理解しているということかもしれません」
と、コメントしている。