2018年F1第17戦日本GPでレッドブル・ホンダが正式に契約締結 F1第17戦日本GPが行われていた鈴鹿で、ホンダが2019年パートナーを組むことで基本合意に達していたレッドブルと、正式に契約書に調印していたことが関係者への取材でわかった。
ホンダは6月19日に「レッドブル・グループとレッドブル・レーシングに対して、2019年から2年間、パワーユニットを供給することについて合意した」と、発表していた。
このとき、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は「今回の発表は、いわゆるMOU(Memorandum of Understanding)、覚書を交わしたということ。本契約を締結させるには詳細を煮詰めていかなければならず、非常に時間がかかります。『夏休み明けぐらいまでかけてやりましょう』ということをマルコさんと話しています」と語っていたが、夏休み明けに正式な発表は行われないままだった。
日本GPに向かう直前、レッドブルの首脳陣が東京・青山のホンダの本社を訪れ、ホンダは森山克英ブランド・コミュニケーション本部長と山本部長が出席。レッドブルのヘルムート・マルコ、クリスチャン・ホーナーと4人で会議を行い、ミーティングを行いました契約書のドラフト(草案)の最終的な確認を行った。
そして、その週末、日本GPが開催されていた鈴鹿で、日曜日のレース後に正式にサインを交わした。つまり、10月7日に2019年から「レッドブル・ホンダ」が誕生することがようやく正式に決定した。
正式に契約をかわした山本部長は次のように語る。
「覚書というのはあくまで契約の大枠で、正式に契約するためにはさまざまな細かい部分の決め事をしていかなければなりません。例えば、マシンのどこにどれくらいの大きさのステッカーを貼るのかとか、チームウェアのデザインをどうするのかとか、マーケティング活動をどうやっていくとかなどです。したがって、6月に交わされた覚書から、基本的な内容は変わっていません」
したがって、6月に発表された覚書に書かれてあった2チームに同スペックを供給するという内容に変化はなく、ホンダはレッドブル・テクノロジーを通して、効率よくレッドブルとトロロッソの2チームにパワーユニットを供給することになる。