米ペンシルベニア州南西部にあるUniversity of Pittsburgh Medical Center’s Children’s Hospital(UPMC チルドレンズ・ホスピタル・オブ・ピッツバーグ)で、30年以上にわたり靴磨きを続けてきたアルバート・レクシーさんが10月16日にこの世を去った。
ピッツバーグ郊外で死去したアルバートさんの76年の功績は、非常に大きなものだった。2006年には最も思いやりに溢れるアメリカ人として「Hall of Fame for Caring Americans」の殿堂入りを果たした。また、2010年に米誌『People』で地域活動に貢献した1人として取り上げられると、メジャーリーグ・オールスターゲームでも「私たちの周りにいるオールスター(All Stars Among Us)」として表彰された。またアメリカでは史上最高のトーク番組と評価されている『The Oprah Winfrey Show(オプラ・ウィンフリー・ショー)』にも出演した。
しかしアルバートさんは、名誉や称賛を一切気にすることはなかった。彼の心の中にいつもあったのは、「病気の子供たちに元気になってほしい」という願いだけだった。30年以上にわたりひたすらチップを寄付し続けてきたアルバートさんの思いはかけがえのないギフトとなり、20万ドルという金額だけでは換算できなほどの喜びと感動を周囲にもたらした。日本円にして総額2,200万円を超えるこのお金は、ピッツバーグエリアで無保険や保険不足の子供たちの医療ケアを提供する子供病院の基金「Free Care Fund」へと全て寄付されている。
画像は『TODAY 2018年10月21日付「Shoeshiner who donated $202,000 in tips to sick children leaves behind legacy of kindness」(UPMC Children’s Hospital of Pittsburgh)』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)