企業口コミ・給与明細サイト「キャリコネ」は10月15日、「小売業界の残業が少ない企業ランキング」を発表した。
本ランキングは、「キャリコネ」のユーザーが投稿した情報をもとに、残業時間が少ない小売業界に属する企業をまとめた。【参照元:キャリコネ】
イオンリテール「基本的にシフトで回っているのでワークライフバランスは取りやすい」
1位:ウエルシア薬局(残業10.5時間/月)
「残業の原因の多くは医薬品販売の資格者の数の問題なので、資格者が多い店舗では早く帰ることができます。きちんと定時で上がり、きちんと公休をとることを良しとする風土はあります。サービス残業を推奨するような上司はあまりいません。もちろん残業代は支払われます」(店長 /30代前半女性/年収500万円/2014年度)
「店舗スタッフなので他のアルバイトとの兼ね合いにより変動する。大体が閉店時間に店を閉めるので残業になることはほとんどない。やはり、店舗によるとしか言いようがない」(店長/50代後半男性/年収320万円/2018年度)
2位:イオンリテール(残業14.8時間/月)
「残業はほぼないですが自分の仕事が終わらなければ必然的に残ることになります。自分次第です。責任感のある方が休日出勤をよくしています。基本的にはシフトで回っているのでワークライフバランスは取りやすいと思いますよ。休日についてはあまり不満はありませんでした」(店長/20代後半男性/年収350万円/2013年度)
「休日出勤に関しては、私の場合はありませんでした。残業に関しても平均で月30時間程度でしたし、しっかりと残業代も支給されていました。そういった面では、本当にホワイト企業と言えると私は思います」(フロアスタッフ/20代後半男性/年収350万円/2013年度)
3位:スギ薬局(残業15.3時間/月)
「残業は配属店舗の状況によってまちまちだが、店長ならば20時間~30時間の残業はしていると思います。サービス残業は厳しく禁じられており、残業はしっかり勤務扱いとなっています。残業30時間を超えると指導が入ることもあります。ちなみに以前は店長手当があり、それが残業見合い分相当とみなされており、約30時間以上残業しないと手当がつきませんでした。それが店長手当が撤廃され、残業手当が1分からつくように変更されました」(店長/40代後半男性/年収550万円/2018年度)
「全社で残業ゼロを推し進めているので、一般社員やパートには過剰な残業はほぼありません。休日出勤も、一般社員ではしている人は少なくとも周りにはいません」(フロアスタッフ/30代前半女性/年収340万円/2018年度)
キタムラ「繁忙期以外はほぼノー残。でも店長なので欠員が出ると出勤することも」
4位:イトーヨーカ堂(残業18.5時間/月)
「業務が終了しなければ自主的に残業コース。だが、もちろん残業代はつく。休日に出勤することもあるが、様子を見に行く程度。忙しくて休日が変更になることもあるが、しっかりと週休は2日。年に2回リフレッシュ休暇といって数日間の休暇が取れる。もちろん有給休暇もある」(販売促進/20代前半女性/年収400万円/2015年度)
「残業は毎日ほぼ1~2時間程度。ただし店舗によります。休暇の取得も同様に店舗によります。上司のマネジメント能力や店長の方針しだいで休日や業務方針の変更はよくあるのが特徴です。ただ、残業を多くさせる雰囲気はありませんので長時間労働にはなりにくい環境にあるのが現状といえそうです」(販売促進/30代後半男性/年収470万円/2010年度)
5位:キタムラ(残業19.5時間/月)
「基本残業はありません。繁忙期の土日祝日以外は、閉店と同時に帰ることができます。休日出勤はお店の人員が足りているかどうかによると思いますが、私はほとんどありませんでした。休日出勤はあまりなかったですが、クレーム処理や新人スタッフからの業務の質問などで休日中に電話がくることはしばしばありました」(店長/30代前半女性/年収400万円/2016年度)
「お店によって忙しさが本当に異なるので、正直暇なお店に配属されると残業はほぼないと思ってもいいと思います。私は繁忙期を除くとほとんど残業はありませんでした。しかし店長ということもあり、スタッフの急な休みで代わりが見つからないときは出勤することもわりと多かったです」(店長/20代前半女性/年収250万円/2013年度)
調査対象は、『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の百貨店」「コンビニエンスストア」「スーパー」「地方スーパー」「ホームセンター、ディスカウントストア」「ドラッグストア」「家電量販店」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に正社員のユーザーから給与・残業情報が20件以上寄せられた企業。対象期間は、2017年4月~2018年3月。