10月21日にオートポリスで決勝レースが行われたスーパーGT第7戦。戦いを終えて、スーパーGT300クラスを制したK-tunes RC F GT3の新田守男と中山雄一がレースをふり返った。
K-tunes RC F GT3
新田守男
「チームのメカニック、スタッフの働きに感謝したいですし、ブリヂストンタイヤのパフォーマンスも良かったので、ブリヂストンにも感謝したいです」
「レクサス(RC F GT3)は、このコースを苦手だと思っていましたけど、(8月末に行われたタイヤ)テストの段階から、いいパフォーマンスで走れる状況を作ることができていました」
「予選では路面の状況によるものなのか、思ったようなパフォーマンスが出ませんでしたけど、テストや公式練習の状況を踏まえると非常に良い状態なんじゃないかと思っていました。勝利は想定していませんでしたけどね。表彰台の一角は争えるかなと思っていました」
「(中山)雄一が走っている時は、ピックアップやトラフィックなどでなかなか前に出られませんでしたけど、ペースは良かったですし、セーフティカーにも助けられました。前を走るクルマがピットに入って前が開けて、雄一がプッシュした時、本当にいいペースで走れていて、マシンのポテンシャルを実感しました」
「またピット作業が本当に早くて、今年のレース全体で見てもベストなピットワークでした。インラップ・アウトラップ含めて最高のパフォーマンスを出せた結果が15秒くらいのマージンにつながったんだと思います」
「このコンビもチームも新しくなったので、応援してくれている人たちのためにも、なんとかシリーズ争いで可能性がある限り、諦めずに行きたいと思いますけど、そんなに簡単にいかないのがスーパーGT。BoP(性能調整)を変えてほしいなと思います(笑)」
中山雄一
「GT300クラスはタイヤの摩耗が厳しいという予想があり、決勝はどんなペースで走ればいいのか考えていました」
「ただ昨日の朝(にあった公式練習)から使っているタイヤのライフが良く、テストで何度かロングランを試した時のデータもあったので、そこまで不安にならず攻めるつもりでレースに臨みました」
「予選ではヨコハマ(タイヤ)勢のペースが良かったのですが、決勝ではあまり良くなかったですね。僕の方がいいペースで走ることができて、どんどん前に追いつくことができ、気持ちのいいレースでした」
「タイヤ(のライフに)は余裕があったので、後ろでペースをコントロールしながら様子を見ていたら、ライバル(のタイヤ)がキツくなってピットインしていって。そこからは自分のペースでプッシュできました」
「(チームから)『残り5周でピットだから頑張って』と言われて、もっと攻めたら周りより1秒も速く走ることができました。ピックアップが厳しかったんですけど、その症状も治まりましたね。最高の状態で走ることができて、最初は5周の予定だったのですが、8周くらいは走ってマージンを稼げました」
「これでピット作業も落ち着いてできたんじゃないかと思いますし、作業が驚くほど早かったですね。(後続とは)あまり差がない状況でピットインしたんですけど、作業が終わったら15秒くらいはギャップが築けていました」
「前回のもてぎテストは調子が良かったですし、今回もそこまで調子が良くないなと思って臨んだら、こういう展開になり優勝できました。最終戦も自身を持って臨みたいと思います」
「それに僕がRC Fで表彰台に乗ると優勝しか経験していません。表彰台争いができれば優勝できるかなと思うので最後まで貪欲に戦っていきたいなと思います」