F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、2019年にタイヤのカラーと名称を3つに絞ることを正式に発表した。コンパウンドの種類が3種類に減るわけではなく、現在のシステムをシンプルにし、ファンから見て分かりやすくするための変更だ。
2018年にはドライ用コンパウンドは、ハイパーソフト(ピンク)、ウルトラソフト(パープル)、スーパーソフト(レッド)、ソフト(イエロー)、ミディアム(ホワイト)、ハード(アイスブルー)、スーパーハード(オレンジ)の7種類が用意されている。
しかし種類が多すぎてファンにとって分かりづらいとFIAから指摘され、よりシンプルな判別システムを採用する予定であることは、今年5月にピレリのモータースポーツ責任者を務めるマリオ・イゾラが認めていた。
10月20日、2019年に新システムが採用されることが正式に発表された。コンパウンドの種類は多数用意されるものの、各グランプリに持ち込まれる3種類のタイヤは「ハード」「ミディアム」「ソフト」と呼ばれ、それぞれホワイト、イエロー、レッドのカラーが用いられる。
2019年もピレリが各サーキットの特性に合わせて多数のコンパウンドから3種を選択、それを単純に「ハード」「ミディアム」「ソフト」と呼ぶ。来シーズン、合計何種類のコンパウンドが用意されるのかはFIAのホモロゲーションを経て、12月に正式に発表される。現時点では、各コンパウンドのコード名についても明らかになっていない。
ピレリは各グランプリを前に、「ハード」「ミディアム」「ソフト」にどのコンパウンドを選んだのかを明らかにする。
ウエット用タイヤのカラーには変更がなく、「インターミディエイト」はグリーン、「フルウエット」はブルーのカラーが用いられる。
今回の発表に際し、イゾラは次のように説明した。
「この件については以前から、チーム、FIA、F1と協議を行ってきた。変更したのは、主にテレビ視聴者に対して、すべてのタイヤを見分けやすく、説明しやすくするためである。同時に、各グランプリでどのコンパウンドが使用されているのかは、今後も明確にしていく」