オートポリスが舞台のスーパーGT第7戦、GT500クラスのポールポジションはARTA NSX-GTの野尻智紀と伊沢拓也が獲得した。彼らにとっては2018年2度目のポールポジション。ブリヂストン装着のNSX勢が予選ワン・ツー・スリーを独占している。
GT300クラスのQ1で赤旗中断があったため、GT500クラスのQ1は予定より4分遅れて14時54分に開始された。午前の練習走行時は曇りがちだった空も昼頃からは晴れており、14時30分の時点で路温は34度、練習走行の終盤と比べても10度近く高くなっている(路面状態は引き続きドライ)。
シリーズランキング2位、朝の練習走行で首位タイムだったARTA NSXは、そのタイムをマークした伊沢拓也がQ1に出走。また、ポイントリーダーのRAYBRIG NSX-GTはジェンソン・バトンがQ1に臨む。前年王者、目下シリーズ3位のKeePer TOM’S LC500は平川亮がQ1を担当。
15分間のQ1、各車の動き出しはセッション残り9分を切ったあたりからだった。まず、WedsSport ADVAN LC500の山下健太がピットを離れる。そして残り8分前後から他のマシンもコースへ。
残り3分、RAYBRIGのバトンが最初にアタック相当タイムの1分32秒854をマークする。するとこれをEpson Modulo NSX-GTのベルトラン・バゲットが更新、1分32秒776は今日最初のレコードブレイクとなった。さらにNSX勢の猛攻は続き、ARTAの伊沢、KEIHIN NSX-GTの小暮卓史と相次いでトップタイム更新、ワン・ツー・スリー・フォーをかためる。
残り30秒を切って、KeePerの平川が3番手に割り込んだ。その後、トップ8の順位変動はなく、ホンダ勢は8番手のMOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀)を含めて1-2-4-5-8番手、5台全車がQ1突破を果たした。
レクサス勢は3位の平川と、6位au TOM’S LC500(中嶋一貴)、7位ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)の計3台が通過したが、ニッサン勢はQ1で全滅。GT-R最上位は11番手のカルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹)で、他の3台は13~15位にかたまってしまった。
10分間のQ2は15時37分にスタート。動き出しは残り8分を切ってからで、Epson NSXの松浦孝亮が最初にコースイン。そして残り6分30秒までには全8台がピットオフしている。
最初のタイム出しは残り1分40秒、KEIHINの塚越広大で、ついに1分31秒台に突入、1分31秒989をマークする。さらにARTAの野尻智紀が1分31秒441という驚愕のタイムでトップへ。そしてRAYBRIG NSXの山本尚貴が3位に続く。
ブリヂストン装着NSXのワン・ツー・スリーはこのまま崩れず。レクサス勢はauの関口雄飛が4番手、KeePer LC500のニック・キャシディが5番手に入るのが精一杯で、関口のタイムでもトップには1秒以上の遅れをとっている。6~8番手はMOTUL NSXの中嶋大祐、Epson NSXの松浦、ZENT CERUMO LC500の立川祐路。
ドライバーズポイントランキング2位のARTA NSX-GTは今季2度目のポールを獲得、予選ポールポジションポイントの1点を獲得したため、シリーズ首位との差をこの時点で11点に詰めた。