F1第18戦アメリカGPフリー走行1回目はメルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
連日雨模様の予報が出ている、2018年のアメリカGP。初日は朝から大雨に見舞われ、その後いったんは止んだものの、午前10時からのFP1は完全ウエット路面で始まった。降水確率は80%で、セッション中の再度の降雨が十分に予想される。
そのためフォース・インディアはサードドライバーのニコラス・ラティフィの出走を取り止め、レースドライバーふたりが走ることに。一方マクラーレンはストフェル・バンドーンに代わってランド・ノリス、トロロッソ・ホンダもブレンドン・ハートレーに代えてショーン・ゲラエルがステアリングを握った。
またホンダはここで、スペック3に小変更を加えたものを投入。おそらくICE(エンジン本体)の改良と思われる。初日はピエール・ガスリーのみ、二日目からはハートリー車にも搭載され、ともにグリッド降格ペナルティを受ける予定だ。
大部分のマシンがチェック走行で1周だけ走ってピットインする中、レッドブルの2台だけは周回を重ねる。路面コンディションは徐々に改善していき、2台はすぐにインターメディエイトタイヤに履き替え、周回ごとに最速タイムを更新して行った。開始後30分には、ダニエル・リカルドが1分49秒386をマーク。それでも昨年ドライ路面でのFP1トップタイムより、まだ15秒近く遅い。
開始後39分、セッションは赤旗中断となった。シャルル・ルクレール(ザウバー)がターン9で飛び出し、コース復帰の際に大量の石をまき散らしたためで、再開は11分後だった。
すぐにバルテリ・ボッタスがトップタイム、さらにルイス・ハミルトンがそれをしのいで、メルセデスが1-2体制を構築する。3、4番手にマックス・フェルスタッペン、リカルドのレッドブル勢。5番手にキミ・ライコネン、6番手のセバスチャン・ベッテルのフェラーリ勢が続く。ベッテルは、ハミルトンから2秒2落ちだ。
その後は小雨が降ったり止んだりの天気が続き、路面コンディションはほとんど改善されず。ハミルトンは6周走っただけで、さっさとホスピタリティに引き上げた。
その間にベッテルは5番手に順位を上げたものの、首位ハミルトンとの差は2秒のまま。7番手カルロス・サインツJr.(ルノー)、8番手ロマン・グロージャン(ハース)、9、10番手をザウバーのルクレール、マーカス・エリクソンが占めた。
トロロッソ・ホンダはガスリーが13番手、ゲラエルは最多の21周を走ったが最下位だった。