同人誌などを販売するK-BOOKSは10月19日、女性向け同人の委託販売事業を終了すると発表した。同店は都内を中心に全国19店舗に出店しており、各店舗のコンセプトに合わせた書籍、グッズ、DVDなどを販売している。
事業終了にともない、池袋同人館2階での委託同人誌の販売を12月16日に終了する。通信販売サイト「CQ-WEB」での注文受付も来年2月28日に終了する、としている。
同社は2015年には、女性向け委託同人誌を池袋同人館とCQ-WEBを含む4店で取り扱っていたが、近年事業を縮小。同年に秋葉原本館、2017年には、なんば壱番館での取扱を終了させていた。
「15年…普段の活動だけでなくイベント主催の際は…お世話になりました…!」
公式サイトには「15年の長きにわたり多くの方々にご利用いただきまして、誠にありがとうございました。事業終了に伴い、皆様には多大なご迷惑をおかけ致しますことを深くお詫び申し上げます」と掲載されている。
これを受け、ネットは騒然。ツイッタートレンド上位に「Kブさん」「K-BOOKS」など、Yahooリアルタイム検索も上位に「kbooks」がランクインする事態となった。ツイッターでは、
「え!!!!KBOOKS通販終わるの……どこに委託したらいいんや…」
「もう数年間お世話になってるから寂しい 私の中では同人誌買う時はKbooksと決まってたのに」
「白目をむいている………」
など嘆く声が多く寄せられた。また利用者から、
「売れてないピコサー(編注:「大手サークル」の対義語)なのに、一言コメント書いてくれるくらい丁寧な対応だったんだよー…」
「15年…普段の活動だけでなくイベント主催の際は…お世話になりました…!」
など感謝を述べる人もいた。「新刊委託がなくなるよってだけなんだよね 中古取り扱いがなくなるよって話じゃないんだよね」という声も上がっていた。同社に問い合わせると「担当者が立て込んでいるのでご対応できません」とのことだった。
同人活動をしている人にとっては大事な委託販売先がなくなるのは辛い。次の委託先として「とらのあな」「フロマージュ(アニメイト、メロンブックス)」「BOOTH」を挙げる人もいた。