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世界ラリークロス:プジョー、2018年限りで活動終了。2020年発売予定のEVスポーツ開発に注力

2018年10月19日 13:51  AUTOSPORT web

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プジョーが世界ラリークロスに投入しているプジョー208 WRX
WorldRX世界ラリークロス選手権に参戦しているプジョー・スポールは10月18日、22018年限りでシリーズでの活動を終了すると発表した。2020年に向けて開発を進めている電動(EV)スポーツカーへリソースを集中させるためという。

 プジョーは現在開催中のパリモーターショーでプジョー3008ハイブリッド4などのハイブリッド車両を発表しているほか、プジョー・スポールと協力して2020年に高性能EVスポーツを市場に投入する計画だ。

 欧米を中心に人気を博しているラリークロスは、ラリー競技とサーキットレースを混ぜ合わせたカテゴリー。WorldRXはその世界選手権で、プジョー・スポールはチーム・プジョー・トタルとしてプジョー208 WRXを投入。セバスチャン・ローブらを擁して参戦している。

 当初、WorldRXは2020年からレースで使用するマシンをすべて電動化する方針だったが、「参加マニュファクチャラーにプランを練る猶予を与える」ために2021年に導入を延期。先日行われたWMSCワールド・モータースポーツ・カウンシルでも延期が承認された。

 プジョー・スポールによれば、WolrdRXの電動化が1年先送りにされたことでブランドの戦略と齟齬が生じたこと、そして上述したEVスポーツ開発に資源を集中させることなどから、WorldRXでの活動を終了すると決断したという。

 プジョーのジャン・フィリップ・インパラートCEOは「“ドライビング・プレジャー”はプジョーブランドの心臓とも呼べるものだ。電気自動車の登場により、より環境に優しいハイパフォーマンスカーが欲しいと考えている顧客に、新たなハイパフォーマンスEVカーを提供できる機会が生まれた」と述べている。

 2018年のWorldRXにはプジョーのほか、フォルクスワーゲン、アウディなどがワークス参戦しているが、一部海外メディアはアウディも2018年限りでシリーズから撤退すると報じている。