2018年F1第18戦アメリカGP直前の18日、セルジオ・ペレスが2019年に向けてフォース・インディアF1チームとの契約を延長したことが発表された。発表直後、ペレスが来シーズンへの抱負、新オーナーのローレンス・ストロールへの期待を語った。
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─契約更新が、正式に発表されました。
セルジオ・ペレス:将来についてちゃんとお知らせできるというのは、いつだって気分がいいものだね。特に今シーズンはチームのオーナー変更とか、いろいろ大きな変化があった年だったからね。僕がF1デビューして8年目になる今年は、今までの中でも特に順調なシーズンだった。そして来年以降、チームはさらに素晴らしくなっていくと確信しているよ。
─具体的に来年は、どんな違いが出てきそうですか。
ペレス:一番大きな変化は、チームの財政状態だね。いっそうの投資がされることで、財源が増える。それによってマシン開発は、今までと比較にならないくらい加速するはずだ。フォース・インディアにとっては、大きなステップアップの年になると思ってるよ。
─これまでも技術開発力には、定評があった。
ペレス:そう。あれだけ限られた予算の中で、時にはトップ3に迫る速さを見せたり、十分な戦闘力を発揮するマシンを作り出してきた。開発にさらにお金が使える来季以降、どこまで戦えるか、今から本当にワクワクしてる。
─「いっそうの投資」というのは、ローレンス・ストロール(ランス・ストロールの父親で実業家)によるチーム買収を指すわけですね。
ペレス:そう。彼は金もうけのために、この世界に来たわけじゃない。本当にモータースポーツを愛しているし、膨大な知識も持っている。フォース・インディアを今以上に良くしようと、ものすごく頑張ってるよ。それも含めて今は本当に、いい形で物事が回ってると感じる。だからこそこのチームと契約延長できたことが、いっそううれしいんだ。
─チームが身売りに出て、一時は消滅の危機も報じられました。
ペレス:確かにね。でも僕は一貫して、信じてたよ。これだけの技術開発力と運営能力に長けたチームが、消えてなくなるはずはない。何よりスタッフ一人一人がこのチームを愛していて、定着率がすごく高い。他に出て行きたがらないんだ。だから必ず有力な買収候補が、出てくると思っていた。そしてローレンスは、理想に近いパートナーだと思う。
─契約期間は2年?
ペレス:具体的な内容は、ノーコメントだ。
─今季は買収に伴ってコンストラクターズ選手権ポイントを剥奪されたにもかかわらず、あっという間に7位に付け、暫定6位のマクラーレンにも迫っています。
ペレス:6位になれれば最高だけど、現時点で15ポイント差あるから厳しいかもしれない。でも最後まであきらめずに、プッシュして行くよ。
─現状ではファクトリーの設備も、必要最低限のものしかありません。
ペレス:それはローレンスも十分認識していて、かなりの設備投資をすることになっている。彼も僕らも、次に狙うべき目標は3強に食い込むことだ。そしてそれは、十分に可能だと思ってるよ。