MotoGP第16戦日本GPのセッションスタートを翌日に控え、ツインリンクもてぎで、MotoGPライダーが出席するプレスカンファレンスが10月18日に行なわれた。
プレスカンファレンスには、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)、マーベリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハMotoGP)、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)の6名が出席した。
日本GPでタイトル確定のチャンスのあるマルケスは「アラゴンとタイでの勝利は重要だった。シーズン中盤以降、ドゥカティがとても速く、チャンピオンシップに近づいて来ている」と次のように語る。
「もてぎでチャンピオン確定のチャンスを迎えるが、今週の目標はいつもと同じ。FP1(フリー走行1回目)から仕事を進め、日曜日のレースで勝つために準備を進める」
「忘れちゃいけないのは、ドヴィツィオーゾとドゥカティがもてぎではとても強いこと。彼らはもてぎでいつも高いレベルにあるので、僕はそのストレスを受けず、パニックにならないようにしたい」
「去年のレースではドヴィツィオーゾとのバトルになったけど、今振り返っても、昨日のことのようだ。去年はすごくいいバトルだったと思う。ウエットコンディションの中で、最後に勝負をしかけたが、ドビに負けてしまったけど、本当に楽しかったし、いいレースだった。今回、日曜日は天気がよさそうなので、ドライで勝負できそうだ。今年は僕が勝てるかもね」
ランキング2位のドヴィツィオーゾは「タイの戦略はよかったと思うが、レースをリードしていたので、マルク(マルケス)がどんな走りをしているかが分かっていなかったから、どこで勝負をかければいいのかを分かっていなかった。でもいいレースウイークだったし、とてもいいレースだったと思う」と前戦のタイGPを振り返り、もてぎへの意気込みを語る。
「もてぎでは勝ちたい。ここで僕が勝つことで、マルクのチャンピオン確定を先に延ばしたい。ポイント差を考えると、僕のチャンピオン獲得は難しいと思う。チャンピオンについてはそれほど考えていないよ。残りのひとつひとつのレースを勝って行けたらいいなと思う」
前戦タイGPではファイナルラップまで優勝争いを展開し、今シーズン4度目の表彰台となる3位に入賞したビニャーレスは日本GPへ向け、こうコメントする。
「タイではバイクのバランスがよかった。今回は日本で走るので、ヤマハの社長をはじめ、大勢の人が応援に来てくれるので、いい走りを見せたいと思う。今週末はプッシュしてトップでレースを終えたい。レースに集中したいね」
2017年の日本GPでは5位に入賞したリンスは「もてぎはすごくいいコースだし、去年は5位に入賞したので、自信もある。今週末はプッシュしたい。重要なのは予選でいいポジションを獲得すること。決勝でいいスタートが切れれば、いいレースができると思う」と自信を覗かせている。
2017年シーズン限りでの引退を発表したペドロサ。もてぎラストランとなる日本GPをどのような心境で臨むのだろうか。
「マシンとのフィーリングはよくなってきている。タイではスタートがイマイチだったが、プッシュして、マシンのフィーリングもよく、いけると思ったが、残念ながら転倒してしまった。もてぎに関しては、予選に向けて集中して、いいグリッドを獲得したい。これが今週末の課題だと思う」とペドロサ。
「ホンダの工場を訪問し、イベントに参加して本当にたくさんの人にサポートされているのが分かったし、ホンダにとっては重要なレースで、ベストをつくしたいと思う。これまで、日本GPはすごく良いか、すごく悪いかのどちらかだったが、僕にとって最後のもてぎでのレースなので、ベストをつくしたい」
MotoGPクラスで初のホームレースを迎える中上は「プレイベントに参加し、力士に会った。テレビでは見たことがあったが、本物は初めてで、貴重な体験となった。レースを前に、来季もLCRホンダ・イデミツからの継続が決まったことは本当にうれしい。ホンダ、HRC、そしてスポンサーのイデミツに感謝している。僕にとってチームは家族のような存在。来シーズンも頑張りたいと思う」とプレスカンファレンスで継続参戦の喜びを語った。