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滝沢直己が考える服作りを提案「NAOKI TAKIZAWA FITTING ROOM」がオープン

2018年10月18日 21:43  Fashionsnap.com

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ファッションデザイナーの滝沢直己 Image by: FASHIONSNAP.COM
ファッションデザイナーの滝沢直己がプロデュースし運営する「ナオキタキザワ フィッティングルーム(NAOKI TAKIZAWA FITTING ROOM)」が、10月20日にオープンする。三宅デザイン事務所から独立し、2006年に設立した自身のデザイン事務所「NAOKI TAKIZAWA DESIGN」が入居している代官山ヒルサイドテラスC棟ビルの1階に店舗を構え、「アトリエの延長線上にあるフィッティングルーム」をイメージしたショップとして展開する。

 ナオキタキザワ フィッティングルームの店舗面積は約33平方メートル。店内には、和装の箔職人が手掛けた布を使った色鮮やかなカーテンで仕切られた広いスペースのフィッティングルームが用意されており、ブレザージャケットを中心に展開するメンズブランド「ビー・トーキョー(B TOKYO)」を取り扱うほか、2012年春夏シーズンをもって休止した「ナオキタキザワ(NAOKI TAKIZAWA)」を今回の出店に併せて再始動する。ビー・トーキョーからはブレザージャケット(9万6,000円~/オーダー 12万円~)や、ブレザージャケットに合うシルエットとステッチを採用したジャパンデニム(2万4,000円)、Tシャツ(8,500円~9,000円)をラインナップ。ナオキタキザワからは、シャツのカッティングから展開したウィメンズ3型(1万円~6万円帯)と同コンセプトでメンズ2型(1万円~4万円帯)をラインナップする。ナオキタキザワでは1つの型紙を基にしながらも異なる素材を用いるだけではなく、ワンピース、シャツ、ミリタリーウェアといったそれぞれの服作りを専門としている工場で製造することで、違う仕上がりの服を届けるという新しい仕組みを提案する。
 また同店では既製服に加えて、アポイント制のパーソナルオーダーサービスを提供。ウェブサイトもしくは電話で予約を受け付け、上階のデザイン事務所に所属している技術者がフィッティングし対応する。パーソナルオーダーサービスでは、店舗で取り扱う2ブランドの商品のフィットを調整できるほか、素材のカスタムオーダーを展開。ブレザージャケットでは表地や裏地に加え、5種類のボタンから好みにあわせて選ぶことができる。日本毛織のアーカイブから完全復刻させたヴィンテージ素材や、英国王室御用達のハリソンズなど自身が厳選した生地を用意し、今後も随時追加していく予定だという。
 滝沢は「独立して12年間、ユニクロから皇室まで色んな方々と一緒に仕事をして、様々な経験をさせていただいた。2012年に自分のブランドを諸事情で休止しなければいけなくなったが、今回の店舗の出店を機に、今の自分の信じる新しい服作りをスタートしたいと思った」と出店の経緯を説明。ターゲットを設定せず、社会の傾向や情報収集による服作りではなく、型にはめ込まない自由な服作りをしていくという。オープンを前に「デザイナーやディレクターの両方を一緒にやってきたなかで、自分が考えた服作りのあり方をこの店から発信していきたい」と意気込みを語った。
■NAOKI TAKIZAWA FITTING ROOMオープン日:2018年10月20日(土)営業時間:11:00~19:00住所:渋谷区猿楽町29-10 ヒルサイドテラスC-18