ダニール・クビアトはF1に復帰できるか否かが分からない状況にあったものの、控えとして過ごした1年は彼の精神状態を立て直し、姿勢を新たにするチャンスになったようだ。
希望にあふれた昇格と、その後の手痛い降格といった不安定な数年間をレッドブルで過ごしたクビアトは、2017年のアメリカGP後にトロロッソから放出された。24歳のクビアトは2018年はフェラーリに起用され、マラネロでシミュレーター作業を行なっていた。
しかしながら、さまざまな状況から彼はレッドブルに再び迎え入れられ、ジュニアチームのトロロッソに復帰することとなった。
新たに向上を見せたダニール・クビアトは、F1での3度目のチャンスを受け入れ、今では「より強く、しっかりと準備ができている」との感触を得ている。
「戻ることができて、とてもうれしい。でもいつまでも喜んでいるわけにはいかない。多くの仕事が待っていることを認識しなければならないんだ。僕は今年、懸命に仕事をしてきた」と彼は語った。
「メンタルヘルシーでいることはとても重要だ。それこそまさに今年、僕が集中していることだよ。たとえごく最近まで、復帰できるかどうかはっきりしていなかったとしてもね」
「復帰について聞いたとき、とても素晴らしいことになるだろうと確信した」と彼は付け加えた。
トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、クビアトがF1から離れざるを得なかったことで、彼がより成長し、より優れたドライバーになったと考えている。
「私はダニールとソチで一緒になり、素晴らしい夕食をともにした。彼はリラックスしていて、1年前よりもより落ち着いているように感じた。ダニール・クビアトは競争力を発揮すると期待しているよ」とトストは述べている。