新垣結衣さんと松田龍平さんが主演のドラマ『獣になれない私たち』(日テレ系)が10月17日、放送された。
初回では、ECサイト制作会社に営業アシスタントとして入社した晶(演:新垣結衣)だが、実際はパワハラ上司のもと秘書の仕事から後輩の指導、取引先では営業に代わってプレゼンを行うなど、かなりの「ブラック企業」っぷりが描かれていた。
2話でも晶は有休取得中に、会社から電話が掛かってきて出社。失敗してバックレた後輩を説得しに行く。しかしそれでも晶が会社を辞めない理由が明らかとなった。
「やっと掴んだ正社員だからよけい離れられないのか。つらいな」
元々晶は大手デベロッパー企業で派遣社員として働いていたが、契約期間が来ると、部長から「2年間、派遣社員として派遣社員以上に活躍してもらったのですが」と言われるも契約解除。次は「部長の紹介」で正社員として働くことになった。それが今のブラック会社だ。
これに対してネットでは、
「派遣からやっと正社員になったら、辞めづらいよね。しかも、中途で正社員で年齢的になかなか募集してないし。うわー。痛い、痛い、ヒリヒリする…」
「しかも、前の勤め先の人の紹介で入ってる これじゃ辞めづらいよねえ」
など同情の声が相次いだ。また正社員登用しなかった理由として「三年以上雇うと正社員にしなきゃいけないから更新しなかったのでは?」と推測する人もいた。いわゆる雇い止めだったのかもしれない。
正社員は20代でマンション購入、非正規は飲み会でお酌
回想シーンでは、前社で現在の彼氏である正社員の花井京谷(演:田中圭)と出会ったということも明らかになった。その中で、残業中に京谷から「うちの社員になれば? 深海さん仕事できるし」と言われるが、晶は
「正社員になりたくても中途採用はないんです」
と返答。また晶が賃貸で引っ越し先を探す一方、京谷は20代でマンションを買っていたり、飲み会では派遣社員である晶が酒を作るシーンがある。そのため
「晶ちゃんは優秀なのに、派遣から正社員にはなれず辞めて、家賃六万台くらいの部屋に住んでいる。京谷さんは元カノが一部屋使えるほど広いマンションを買うようなお給料もらえる正社員。もう、ドラマのあちこちが痛い」
「個人的に一番キたのは、(晶の)送別会終了から二次会への流れのシーン。正社員は当たり前のように二次会に流れて無意識に雇用形態で区別される感じがヒリヒリ」
と正社員と非正規雇用の格差についてコメントする人も。また「どんなに現場で優秀で会社に貢献していて同僚が認めていても、派遣社員を採用する制度が会社にないって理由だけで正社員にはしてもらえないのリアル過ぎて……」と嘆く人もいた。