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WTCR:2017年8月に負傷したティアゴ・モンテイロ、WTCR鈴鹿戦に参戦。415日ぶりにレース復帰へ

2018年10月17日 19:01  AUTOSPORT web

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WTCR鈴鹿戦で実戦復帰を果たすティアゴ・モンテイロ
2017年8月にスペイン・バルセロナで行われたテストでクラッシュし、長期の療養生活を送っていたティアゴ・モンテイロが10月27~28日に鈴鹿サーキットで行われるWTCR世界ツーリングカー・カップへ参戦することが発表された。実に415日ぶりの実戦復帰となる。

 元F1ドライバーのモンテイロは2017年8月にバルセロナで行われたテストに当時WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦していたカストロール・ホンダWTCCチームから参加していた。

 このテストでホンダ・シビックWTCCをドライブしていたモンテイロはバルセロナのカタルニア・サーキットを走行中、ターン1で高速のままクラッシュ。病院へ緊急搬送された。

 このアクシデントでモンテイロは頭部や上半身を負傷したほか、動体視力など視覚にも問題を抱えてしまい、2017年のWTCC参戦を中止。2018年はWTCCから生まれ変わったWTCRへ参戦することを目標に療養を続けてきた。

 そんなモンテイロがついに実戦復帰を果たす。鈴鹿で全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催されるWTCR鈴鹿にブーツェン・ジニオン・レーシングから参戦。ホンダ・シビック・タイプR TCRをドライブする。

「僕のコンディションがどれだけ万全か、言葉にするのが難しいくらいだ」とモンテイロ。

「殺伐とした気持ちになることもあったけど、この日(レースに復帰できる日)が来るという希望を捨てなかったし、戻りたいと思える場所に戻るために努力を怠ることはなかった」

「この1年、ほかのドライバーがレースを戦っているのを見て、心が引き裂かれるような気持ちになっていたから、鈴鹿は特別な週末になりそうだ。特に鈴鹿は僕が2012年にホンダからWTCCデビューを飾った場所だからね」

「(復帰戦で)特に目標は定めないよ。2019年に(WTCRへ)フル参戦できるよう、まずは楽しみながら、自分のペースを取り戻したい。それに医師からの助言もあって(最終戦である)マカオへの参戦も避けるつもりだ」

 WTCRをプロモートするユーロスポーツイベントのフランソワ・リベイロ代表も「ティアゴ(モンテイロ)がレース界に復帰すると聞いて、WTCRファミリーがどれだけ温かく迎え入れたか表現できない」とモンテイロの復帰を歓迎するコメントを残している。