2018年FIAヨーロピアンF3選手権のタイトルを獲得したことで、ミック・シューマッハーは、いつ、どのような形でF1へとステップアップするのか、注目を集めている。
2018年シーズン前半は目立った活躍を見せなかったシューマッハーだが、第5ラウンドのスパで勝利を挙げると、その後、調子を上げていき、最終戦までで8勝し、ライバルたちを追い抜く形でタイトルを獲得した。後半戦の圧倒的なパフォーマンスを通してスキルと能力を示したことで、彼の将来に注目が集まり、F1昇格を待ち望む声も挙がっている。
しかし、7度F1タイトルを獲得した伝説のドライバー、ミハエル・シューマッハーの息子であるミックは、焦ることなく、じっくりF1昇格を目指すという考えを示した。
F3タイトル獲得によってF1参戦に必要なスーパーライセンスを受ける資格を得ても、シューマッハーはF2で1年を過ごすなどして、F1への準備を整えようとしているようだ。
「F1への準備ができているかって? 僕としては、一歩一歩、徐々に準備を整えながら、前に進んでいきたい」と19歳のシューマッハーはF3タイトルを獲得した後に語った。
「常に正しい判断を下すことが重要だ。これから数週間のうちに決めるつもりだよ」
シューマッハーにとって、最終目標はモータースポーツの最高峰であるF1で活躍することであるが、そこまでの道のりを急ぐ気はないと、彼は示唆した。
「すべてのドライバーがF1に行くという目標を持っている。F1はトップクラスだし、最も優れたドライバーたちと対戦できる環境が整った場所だ」
「いくつかのチームと話し合いを進め、来年に向けて最善の戦略をまとめているところだ」